Kampo labの竹迫朋美です。働く女性、子育て中のママ、更年期女子、家族のために、自分のために。
いろいろな目線で【暮らしに役立つ養生法】をお伝えします。
Contents
秋は乾燥に注意!からだを潤す食材を食べよう
キクラゲは白と黒で効能が違う
薬膳素材の中で、お肌がぷるぷるになる食材としてまず挙がるのは「白キクラゲ」です。
キクラゲは「黒」と「白」があって、同じキクラゲでも効能が違います。
・潤肺益胃
・利腸通便
主に、血液をきれいにして流れをよくする食材とされます。鉄分が豊富なので貧血気味の人にもおすすめです。
食物繊維が多く、便秘の改善に。
では、白キクラゲはどうでしょうか。
・養胃生津
乾燥または肺の潤い不足による空咳・口渇・皮膚の乾燥・かゆみなどの治療に用いられます。
潤肺、つまり肺に潤いを与えることで「肺」が元気になり、お肌も整います。
季節によって影響を受ける五臓はそれぞれ違っていて、いちばんダメージを受ける五臓をケアすることでその季節を快適に過ごせるのはもちろん、次に迎える季節のための準備となります。
秋には五臓の肺をととのえる
予防を意識する薬膳の考えでは、季節に沿って五臓を養生していきます。
春は肝、夏は心、長夏(梅雨のじめじめした時期)は脾、秋は肺、冬は腎のケアが必要です。
秋は乾燥した空気が「肺」に入ることで喉の痛みや空咳が出たり、感染症にかかりやすくなったりするため肺をケアすることで未然に病気を防ぐことに繋がります。
肺と大きく関係するのが、大腸と皮膚。肺が乾燥すると大腸も乾燥して便秘を引き起こします。便秘で不要なものをため込むと肌荒れにも繋がり、負のループ・・・。空気が乾燥しているので、お肌のしわや髪の毛のパサつきも気になる季節です。
肺は体内に水分を行き渡らせる働きを持つので、肺に潤いを与えることで、お肌の調子も自然と整ってきます。
からだを潤す食材
キーワードは「白」。
白キクラゲ、蓮の実、杏仁、はちみつ
身近な食材でも肺のケアができそうですね。
特に白キクラゲは肺を潤す効果が高い食材なので、もどし方や使い方をご紹介いたします。
白キクラゲの使い方とアレンジ
もどして保存する
袋から取り出すと・・
たっぷりの水に5分~15分ほどつけてもどし、もみ洗いする。
固い石突の部分を取り除き、お好みで15分~30分ほど茹でる。
たくさん茹でて、冷蔵なら4~5日、冷凍で1か月くらい保存ができます。
この状態で小分けしたストックがあると、すぐに使えるので毎日少しずつ取り入れることができて便利です。
凍ったままスムージーに!
温かいスープに入れる場合はもどしてそのまますぐにお使いいただけますが、酢の物やサラダなどにはストックした白キクラゲを。1回分ずつ小分けに冷凍したものは、凍ったままミキサーにかけてスムージーに。
とろとろの食感が好きだけど、そんなに長く茹でるのは・・・という方は、もどした白キクラゲにひたひたの水を加え、圧力鍋で15分!こちらも小分けにしてストックしておくとサッと使うことができます。
果物や野菜のスムージーに白キクラゲをプラス。少しとろみが出て潤い効果アップのスムージーになります。
この時期おすすめは、梨のスムージー(写真左上)
材料(1杯分)
・梨 1/2個
・白キクラゲ(もどして下茹でしたもの) 70g
・水 50㏄
・甘酒 80㏄
・陳皮 小さじ1 (FOODLAB薬膳シリーズ)
・生姜すりおろし 少々
ミキサーにかけて完成です。(潤肺効果のある枸杞の実をトッピングしました。)
他には、にんじんとリンゴのスムージー、ミックスベリーのスムージー、小松菜とバナナのスムージーにプラスα食材として白キクラゲをいれています。
中国産(漂白剤不使用) シロキクラゲ(学名Tremella fuciformis)は、シロキクラゲ目シロキクラゲ科シロキ…
秋の王道薬膳
梨と白キクラゲ
梨と白キクラゲは秋の薬膳としてよく組み合わせます。
蒸篭で蒸して食べるのも梨の違った食感を楽しめておすすめです。
材料は、
・梨
・白キクラゲ
・棗
・枸杞
・蓮の実
・はちみつ大さじ1
くりぬいた部分に詰めて、深めの耐熱皿に入れて40分蒸します。
乾燥で喉がイガイガしているときに潤いを与えてくれるスイーツです。熱っぽい時や、二日酔いにも効果があります。
旬の果物と白キクラゲ
お好みのフルーツと白キクラゲでコンポートにするのもおすすめです。
白キクラゲをコトコト煮ると、とろとろの食感になりより吸収率もアップします。


氷砂糖を加えて煮るだけなのですが、旬の果物を存分に味わえるスイーツをぜひお試しください。
中国産(漂白剤不使用) シロキクラゲ(学名Tremella fuciformis)は、シロキクラゲ目シロキクラゲ科シロキ…
鍋具にも
この先、気温が下がってくると、スープやお味噌汁、お鍋が恋しくなる季節がやってきます。
どんなスープにでも合いますが、美肌・潤いアップを意識するなら、大豆イソフラボンたっぷりの豆乳鍋はいかがでしょうか。白菜、白葱、豆腐、レンコンなどの白い食材に、白キクラゲを加えて、さらに潤いアップを目指しましょう!
お鍋やスープに入れる場合は、水でもどしてそのままほかの具材と煮込むだけで大丈夫です。
潤いをテーマにお肉を選ぶなら、豚肉がおすすめです。豚肉は、「滋陰潤燥」効果があり、潤いを与えてくれる食材となります。
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暮らしを維持し続ける。それだけで結構みんな頑張っている。だから、たまの“頑張らない日”に、頑張らなくても、自分を養い、満…
和風に、タコときゅうりの酢の物に白キクラゲをプラス
ナムルにしてもおいしいです。
金針菜と白キクラゲのナムル。ごま油を少し加え、ご飯がすすみます。
アレンジ自在の白キクラゲ、普段の料理にちょい足ししてみませんか?
ぜひ日々の食卓に取り入れ、乾燥の季節に備えてください!
☆ご質問等ございましたら、お気軽にお問い合わせください☆