梨とスパイスの「ペスク」
みなさん、こんにちは。食育アドバイザーでプラントベース子育てをしている櫻井麻友です。今回は秋の果物を代表する「梨」を使った、簡単薬膳デザートを紹介します。
秋には「ペスク(梨熟)」
梨は普段から食べられる果物ですが、実は薬膳的効能がとても高い食材です。漢方や薬膳食材を良く使う本場韓国では、伝統料理で梨を使ったものがたくさんあります。そこで今回は、韓国の宮廷デザート「ペスク」を紹介します。韓国では秋になれば、風邪予防に一度は「ペスク(梨熟)」を食べるそうです。
五性 涼
帰経 心・脾・肺
梨は薬膳で、水の巡りを良くする食材です。潤いを持たせてくれるので乾燥にも良く、喉の炎症も抑えてくれます。秋の季節には積極的に食べて頂きたいですね。更にペスクは、梨だけでなく、薬膳食材のなつめやスパイスを加えるので、より秋の体調を整えるのに効果的です。
五性 平
帰経 心・脾
なつめは薬膳で、エネルギーと血を補う食材です。胃腸の調子を整え、元気を与えてくれます。イライラや気分の落ち込みにもおすすめですよ。
レシピ
材料
なつめ 半分
生姜 ひとつまみ
黒胡椒 ひとつまみ
はちみつ 小さじ1
作り方
1.梨は写真のように上だけ少し切る。
2.スプーンなどで中身をくり抜く。
3.なつめは種をとり食べやすい大きさに切り、生姜はすりおろしておく。
4.くり抜いた梨の器の中に、くり抜いた梨の実と材料を全て入れる。
5.蒸し器に入れて、まわりの実が柔らかくなるまで蒸す。
(蒸すと水分が出てくるので、お皿などに乗せておく)
6.蒸しあがったら完成!
まとめ
いかがでしたでしょうか?そのまま食べるだけ!と思っていた「梨」も、少し手を加えるとまた違う味わいになり、とっても美味しいです。梨はそのまま食べても、もちろん潤いを与えてくれますが、少し身体も冷やしやすいので、今回のレシピのように熱を加えたり、スパイスと一緒に食べることもおすすめです。
梨やなつめの甘さと、スパイスのピリッとした味わいが意外とマッチして、癖になりますよ。風邪をひいてしまった方、喉が痛い方、もちろん風邪予防にも、是非一度ペスクをお試しください!