鍼灸師の野間俊吾です。
忙しい現代人。病院へ行くほどではないけど、なんだか調子悪い。ココロとカラダは不調でも、我慢することが多いですよね。
「我慢して辛い。もうどうしようもない。」
そんなとき!セルフケアを知っていると、気持ちはとても楽になります。
今回は、ご自宅で簡単にできる カラダのツボを使ったセルフケア を紹介していきます!ぜひご覧ください。
Contents
秋はなぜ落ち込みやすいのか?
秋。
ゆらゆらと落ち葉が散るように、なんだか気持ちも落ち込みやすい季節。
いつもは気にならないことを気にしてしまい、ため息も多くなりますよね。
そんな秋の落ち込みについて、まずは東洋医学と現代医学の観点からみていきたいと思います。
東洋医学では、秋は 悲しみの季節 と言われています。
春夏の活発な 陽 の季節から、秋冬の落ち着いた 陰 の季節へ。夏から秋にかけたこの時期は、自然界の変化とともに心身の調和も乱れやすいです。
特に心理面は、まるで台風の雨風のようにどんよりと、また激しく不安定になります。
現代医学の面からも、秋になると日照時間が短縮し、幸せホルモン セロトニン の分泌に影響を与え、気分の落ち込みを引き起こしやすくなることが知られています。
また、気温の低下や気圧の変化などで自律神経も乱れやすく、これも心理面に大きな影響を与える大きな要因です。
現代のライフスタイルにおいても、日々のストレスや忙しさが重なり、この時期特有の落ち込みやすさに拍車をかけます。
そんな時は、東洋医学の知恵を用いたり、自律神経を整えたり、心身のバランスを保つためのケアがとても大切です。
こんな体質の人におすすめ
□ 肌が乾燥しやすい
□ 髪に艶がない
□ 目が霞む
□ 動悸やめまいが起こりやすい
□ 寝つきが悪く、眠りが浅い
□ 疲れやすく、元気が出ない
血虚は、秋の体調不良や気分の不安定さを引き起こす要因のひとつです。
東洋医学でいう 血 ケツ とは全身に栄養や潤いをもたらすとともに、精神や思考活動の維持には欠かせない生理物質といわれています。
血の量が不足していたり、質が悪くなっている状態のことが血虚です。
血虚による体への栄養不足が爪や髪、肌の質を悪くし、心への栄養不足が倦怠感や情緒不安定などの精神面の不調へつながります。
秋の不調を抱えている人は、夏の暑さで血を多く消耗、夏バテで食事をしっかりと摂れず、血を補充できていない人がとても多い印象です。
他にも、物事を深く考えすぎてします人、パソコンやスマートフォンなどの電子機器を1日中みている人などは、血虚体質になりやすい傾向があります。
思い当たる方は、今からしっかり対策をしていきましょうね。
まずは、おすすめのツボを使ったセルフケアを紹介します。
血をととのえ、巡らせるツボ 「 血海(ケッカイ)」
今回、紹介するのは、 血海 ケッカイ と呼ばれる足のツボです。
血をととのえ、巡らせるのにおすすめのツボです。
漢字の文字通りで、全身を川のように流れる血が、海へ戻るように。そして、海からまた全身へ血を巡らせていくように。
すなわち血をコントロールするツボと呼ばれています。
血海の探し方
① 膝のお皿の上の内側から
② 指 3 本分 上がったところ
※ ぜひ動画をご覧ください
自宅で簡単!お灸セルフケア
今回、使用しているお灸は、『煙のでないお灸 せんねん灸の奇跡』レギュラータイプ。
煙が出ないので、匂いもあまり気にならず、ご自宅でも使いやすいです。
他にも、火を使わないタイプのお灸やアロマの香りがするお灸など、さまざまな種類があります。
インターネットやドラッグストアでご購入いただけます。
寝る前のひと時に、朝起きた時のセルフケアに、仕事の合間のリフレッシュに、ぜひやってみてください。
ツボ押しもOK!
手元にお灸がない方は ツボ押し もおすすめです。
3秒かけて押して、3秒とどめて、3秒かけて抜いていく。
ツボの位置が分かりにくい場合は、周辺を何箇所か押してみて一番痛いところを探してみてください。
一定のリズムで、呼吸に合わせてやってみましょう!特に、しっかり息を吐くことを意識できると良いですね。
お風呂上がりに3〜5分程度、優しくゆっくり押してみましょう。
ツボを刺激して血を巡らせると、夜も心地よく眠れるようになり、秋の憂鬱な気分も和らげてくれます。
最後に
今回は、落ち込みやすい秋におすすめのツボを使ったセルフケアを紹介しました。
秋の訪れとともに、心身に不安定さを感じることは、極々、自然なことなのです。
特に、血虚体質の方は、気温の低下や乾燥が体だけでなく、心の負担にもなりやすいので要注意ですね。
体の内側から冷やさないこと、潤いをもたせることも意識していきましょう。
おすすめの食材は、体に潤いをもたらしてくれる白キクラゲや梨など
他には、体に血を補充してくれる黒胡麻やレバー、赤身の魚などがあります。
東洋医学の知恵を使って、四季折々の養生を楽しみながら過ごしてみるのはいかがでしょうか。
一日の終わりに ホッ と一息つきながら、ご自宅で簡単にできるセルフケアを是非やってみてください。
今日も一日お疲れ様でした。