私も4歳と6歳の子どもに、風邪を引いたときは漢方薬を飲ませているので、その時の飲ませ方や、カウンセリングで実際にお子様に漢方薬をお出した際に、飲み方のアドバイスをし、長期間飲んでいただけ、体質改善できた例などもご紹介します。
最初が肝心!!
まず、漢方薬をお子さんに飲んでもらおうと思った時は、最初が肝心です。小学校低学年くらいまでは、「苦い」というイメージがついてしまうと拒否反応を示して、絶対に飲んでくれなくなりますので、お声かけには十分注意してください。「苦いけど、頑張って飲んでみようね。」などのお声かけは、NGです。「苦い」「まずい」は禁句ワードです。「魔法のお薬で、身体を元気にして、咳や鼻水をやっつけよう」のようなプラスなお声かけをしましょう。体質改善の漢方薬には、甘いお薬もありますが、香りもしますし、普段飲んでいるお薬とは全く違う味がするので、漢方薬だけで、最初は飲ませようとはせず、味が濃い甘い物に混ぜてまずは、飲ませてみてください。
混ぜると漢方薬を美味しく飲めるランキング!!
1位 チョコアイス
チョコアイスは、漢方薬と色も似ていますし、チョコの味が濃いので、大抵のお子さんはチョコアイスが食べれるからと、喜んで飲んでくれるようになります。コツとしては、スプーンの上で、チョコアイス、漢方薬、チョコアイスの順にサンドすることです。まず最初に舌に感じる味がチョコアイスになるようにするのがポイントです。漢方薬を全部飲んだ後は、お口直しに、最後はチョコアイスだけで食べさせてあげてください。
2位 ココア
ココアも色が似ているのと味が濃いので、オススメです。漢方薬とココアを混ぜて飲んでみてください。水分量が多いと飲むのに時間がかかるので、ココア濃いめで、コップ半分くらいの量で作ってあげてください。粉が苦手な子にはココアと混ぜるのがオススメです。最後にお口直しで、ココアだけで飲ませてあげてください。
混ぜると味が嫌だという子には、まず口の中にココアを溜めてもらい、その中に漢方薬を少量入れます。そして飲んでもらいます。全部飲めるまで、これを繰り返します。カウンセリングでお子様に漢方薬をお出しした時は、この方法で毎日飲むことができました。
3位 お薬飲めたねチョコ味
薬局に売っているお薬飲めたなのゼリーを使うこともオススメです。ゼリーなので、ツルっと飲めます。色々な味がありますが、漢方薬を飲むときは、チョコ味がオススメです。メーカーのホームページの飲ませ方にも書いてありますが、ゼリーと一緒にお口の中でもぐもぐせず、ゴクンと飲み込んでください。
龍角散の『お薬飲めたねチョコ味』HP
「おくすり飲めたね」は、薬が苦手なお子さまのために開発された服薬専用のゼリーです。ゼリーが薬の匂いや味を包み込み、胃まで…
ゼリーよりチョコの方が良いという方は、森永製菓のにがいのにがいのとんでいけもオススメです。こちらは、お薬と混ぜすい硬さのチョコレートです。
森永製菓の『にがいのにがいのとんでいけ』HP
「にがいのにがいのとんでいけ」(愛称にがとん)は、お子さまがお薬を飲む際のつらい気分を楽しい気分に変える砂糖不使用の服薬…
長期間で飲む場合には、味に飽きてしまう場合もありますので、日替わりでピーナッツバターやはちみつやアカベシロップ(はちみつは1歳未満のお子様には使用しないでください)などと混ぜて飲むのもオススメです。味が甘くて濃く、粘性があって、茶色っぽい物がオススメです。その他、オススメの方法がありましたら、是非コメント欄に記入して教えてください。
苦さが際立つ風味のものには要注意!
反対に混ぜると、漢方薬の苦味が際立ってしまいトラウマになりかねないものは、バニラアイス、オレンジジュース、リンゴジュース、グレープフルーツジュースなどです。市販品のお薬と混ぜるシリーズには、色々な味がありますので、上記の味は避けてみてください。
飲めたら褒める!!
そして、漢方薬を頑張って飲めた時は、たくさん褒めてあげてください。子どもは褒められると、自分から漢方薬を飲みたいと言うようになります。
そして、子どもはママやパパがしていることをマネしたがります。ママ、パパも体質改善に漢方薬を飲むことがありましたら、お子さんの前で、美味しい!元気が出る!といった感じで、子どもがママもパパも飲んでいるから、僕も私も飲んでみたい!といった気持ちになるように演技してみてください。そうすると、漢方薬に抵抗を持たずに飲んでくれるようになりますよ。
他にも子どもに使える漢方薬など知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
子どもの風邪で困ったときは 漢方薬も選択肢に入れてみよう ステラデンタルクリニックに所属している薬剤師・国際中医臨床薬膳師の豊田暖佳です。 今回は、「子どもの症状に漢方薬は使えるの?」の疑問についてお答えしようと思います。 漢方薬と[…]