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手軽なファッション
みなさん『衣類』はどんなものを使っていますか?
その『衣類』はどのくらい使っていますか?
また、着なくなった『衣類』はどのように処分していますか?
最近では、安く可愛い洋服が簡単に手に入りますよね。
ショッピングモールなどはもちろん、オンラインでもポチッとすれば、手軽にすぐ欲しいものが手に入ります。
安くて可愛いなんて、とっても嬉しいですね。
子供がいると、自分の洋服もどうしても汚れてしまう。また、子供の洋服もすぐに汚れるし、サイズアウトしてしまうから、安くていいやと思いますよね。
しかし、そんな裏側で、衣類はとても深刻な環境問題を引き起こしているのです。
私自身も『衣類』に関しては、まだまだ課題がたくさんあります。それでも、なるべく『無駄』がないようにしているつもりですが、やはり可愛い洋服があると、ついつい買ってしまうことが現状です。
私もこのコラムを書きながら、『衣類の状況』を見つめ直したいです。
衣類の行方
多くの人が、使わなくなった『衣類』を捨ててしまいます。
何故なら、安く買った衣類は、手放すことがとても簡単だからです。
高い洋服や高い靴、少し汚れたから、サイズが合わないからと言って、ポイっと捨てられませんよね。
また、手軽にオンラインで服を買うと、サイズが合わなかった、思っていた物と違った、そんなことよくありませんか??
これもまた、コロナ禍にもなり、以前よりも問題が深刻になっていますね。
国内のたくさんの人達が、このように同じことを思っていたら、1日にどれだけ『衣類』が捨てられてしまうと思いますか?
捨てられる衣類
衣類の国内新規供給量 計81.9万トン。
それに対し、手放される衣類 約9割に値する計78.7万トン。
そのうち、廃棄される衣類 計51.0万トン。(手放される衣類の半数以上に及ぶ)
リユースやリサイクル 34%
ゴミとして廃棄 68%(ほとんどを占める)
このような数値だと、少し分かりにくいかもしれませんね。
なんと1日あたり、1.300t、なんと、大型のトラック130台分にもなるのです。
このように考えると、とてつもない量ですよね。
以上のように、現代では、衣類の供給量は増加していますが、価格は年々低下していることが現状です。
『大量生産・大量消費』が世界中で拡大しており、衣類のサイクルが短期化され、『大量廃棄』となっているのです。
参照:https://www.env.go.jp/policy/pdf/st_fashion_and_environment_r2gaiyo.pdf)
作る工程にも!?
『大量廃棄』が環境に悪そうなのは、なんとなく分かりますよね。
しかし、実は『大量生産』される、作る工程にも環境に良くないことが、たくさんあるのです。
CO2問題
まずは、服を製造する際には、たくさんのCO2が排出されます。特に、安価な化学繊維のポリエステルは綿と比べて、CO2の排出量が3倍にもなるそうです。
さらに、ポリエステルは難分解性の素材である為、洗濯するとマイクロファイバーが流出され、最終的に海や川に流れ、生物に影響を及ぼすそうです。
水問題
次に、衣類を作る工程では、大量の水が使われます。繊維になる植物を育てる為にも、たくさんの水が必要になりますし、染色の工程にも使われます。
Tシャツを1枚作る為に、水が2.720ℓも必要になるそうですよ。これは、とても意外で驚くような量ですよね。
更に、染色の工程では、化学物質が流出し、水質汚濁も環境問題になっているそうです。
作る工程でも廃棄になる生地がとても多く、それもまたゴミになってしまうなど、他にもまだまだ問題はありそうですね。
参照:
https://www.greenpeace.org/static/planet4-japan-stateless/2020/10/f3bca316-20201028_tff_jp.pdf)
これからの衣類
大切にする心
高級なものを買えばいいと言うわけではありません。
もちろん、ファストファッションでもいいのですが、まずは大切に、長持ちさせることがポイントですね。
また、衝動買いせずに、本当に必要なのか、しっかり考えてから買うことも重要です。
そして、今使っているものも、最後まで大切に使ってください。
リサイクル、リユース
本当に必要がなくなってしまった衣類は、手間がかかるかもしれませんが、リサイクルやリユースをおすすめします。
私も、娘が着られなくなった服や、ママになってどうしても着れない服などは、値段にならなくてもリサイクルショップに持って行ったり、メルカリなどのアプリでリユースしています。
これだけでも、本当に廃棄される衣類は減るものですよ。
ブランドの選択を
以前もコラムで書きましたが、最近では『サスティナブル』『エシカル』なファッションが流行していますね。
サスティナブル?エシカル? こんにちは。食育アドバイザーで、プラントベース子育てをしている、櫻井麻友です。 『サスティナブル』や『エシカル』最近よく耳にしませんか? 何となく環境に良いなどのイメージがある人が多いのではない[…]
今は、このように環境を考えたブラントが、とってもたくさんあるのです。
有名なブランドから、まだあまり知られていないブランドまで、様々なファッションが作られています。
私自身も新しく買うものは、環境の事を考えたブランドで買うこともあります。
バックや洋服、靴など、さらに携帯のケースなども、長く愛用しているものもあります。
みなさんもこれからは、是非環境に優しい選択を!
ひとりひとりが少しでも実践すれば、きっと未来は変わりますよ。