みなさん、こんにちは。食育アドバイザーで、プラントベース子育てをしている、櫻井麻友です。今回は、皆さんが毎日使っている『洗剤』について書こうと思います。
生活には欠かせない『洗剤』
最近の食器用洗剤は、しつこい油も簡単にスッキリ落ちて、もちろん使い勝手はいいと思います。
メディアでは、擦らなくても落ちる!なんて耳にすることもありますね。
また、洗濯洗剤は汚れだけでなく、臭いまでスッキリ落ちて、さらに強い香りの柔軟剤もたくさんの種類が発売されています。
しかし、そんなに強力な洗浄力のある洗剤って、本当に人体や環境に影響はないのか、疑問に思いませんか?
そこで、今回は洗剤の影響について詳しく見ていこうと思います。
汚れを落とすものは、食器用洗剤や洗濯洗剤だけでなく、身近で色々なものを使っていると思います。
トイレはお風呂掃除の洗剤、ハンドソープやシャンプー、歯磨き粉もそうですね。
私達の生活には、今では欠かせないものだと思います。そして、全ての人がこれらの洗剤を毎日使っていたら、どうなってしまうのか気になりますよね。
内容成分の違いは?
まずは、石鹸の成分です。
純石けん分(28%脂肪酸カリウム)
アルキルエーテル硫酸エステルナトリウム
アルキルアミンオキシド
ポリオキシエチレンアルキルエーテル
安定化剤
クメンスルホン酸ナトリウム
ポリプロピレングリコール
クエン酸三ナトリウム二水和物
塩化ナトリウム
塩化マグネシウム
粘土調整剤
エチルアルコール
アルキレンオキサイド共重合物
洗浄助剤
Ph調整剤
水酸化ナトリウム
防腐剤
着色剤
汚れを落とす為に、こんなにたくさんの、化学物質が入っているとは驚きますね。
固形石鹸との違いは、見ての通り雲泥の差ですね。また、界面活性剤も、石油由来のものを使用していることが分かります。この中には、有害化学物質に指定された成分もあるそうですよ。
次は、オーガニックの洗剤です。これは私も普段から使用している洗剤です。
塩化ナトリウム
クエン酸ナトリウム
クエン酸
アロエベラエキス
リモネン
シトラール
香料(植物由来)
全て天然の植物由来で、全成分が食べられるもので排水は1週間で99%以上が生分解し、自然に戻るそうです。
環境への影響
しかし、どうして化学物質から出来ている『洗剤』が環境に良くないのでしょうか。
先ほどの内容成分を見ると、その成分が自然界に流れていくわけですから、何となく想像は付きそうですね。
実際に、合成洗剤が使われるようになり、日本でも過去に色々な環境問題がニュースになったことをご存じでしょうか?
排水の泡が自然に流れ、海の生物がたくさん死んでしまったり、琵琶湖で赤潮が大発生したこともありました。洗剤の普及で、生態系に様々な影響をもたらしたのです。
そして、環境汚染の理由として、石油系原料から製造される、ベンゼン環を持つアルキルベンゼンスルホン酸ソーダやアルキルフェノールエトキシレートなどの界面活性剤は、自然界で30日以上経過しても、ほとんど生分解されないと書かれています。
強力な洗浄力で汚れは落ちやすいですが、生物に悪い影響を与える点では、やはり環境には良いと言えないですね。
それに比べ、石鹸は生分解されやすく、水の中にすんでいる生物への影響は少ないと言われています。
また、先程も書いたように天然由来の界面活性剤を使用したオーガニックの洗剤は、1週間で99%以上が生分解し、自然に戻るそうです。
(参照資料https://keepergiken.co.jp/files/corp/times/IRi5WUrHhtw8cWerb7jiTYW4EzE49tVI.pd)
人体への影響
冒頭に述べたように、『洗剤』は日常の色々なところで使われていますね。
先程、石油由来などの『界面活性剤』が、環境に良くないと言いましたが、やはり私達の身体にも、この『界面活性剤』があまり良くないとされています。(天然由来ではないもの)
実は、このような界面活性剤は、食器用洗剤や洗濯洗剤だけでなく、シャンプーやハンドソープ、歯磨き粉。または、化粧品や食品までにも含まれています。
食品と聞くと少し驚きますよね。界面活性剤は別名『乳化剤』と言われています。よく内容成分の表記で見かけることが多いと思います。アイス、パン、ケーキやお菓子など、たくさんの食品に含まれている添加物なのですよ。
食品はもちろん、そのまま身体に入っていきますし、食器用洗剤は、食器に残った洗剤を飲み込む可能性があります。また、シャンプーや歯磨き粉、ハンドソープや食器洗い洗剤は、皮膚からの浸透も影響があるそうです。
そして、洗濯洗剤も肌に触れる部分から、皮膚に影響を及ぼしていることが多いそうですよ。
やはり、化学合成されている石油由来の界面活性剤は、刺激が強く、肌深部への浸透性も高い為、バリア機能を低下させてしまい、アレルギー反応が起きやすいと言われています。
(参照資料https://www.jstage.jst.go.jp/article/bopiph/47/0/47_47/_pd)
おすすめの洗剤は?
実際に、天然成分配合と書かれていても、1種類だけが天然成分であったり、落とし穴はたくさんあるのです。
今回は、私が普段から愛用している安心安全な、洗濯洗剤や食器用洗剤をご紹介します。また、シャンプーや歯磨き粉などのおすすめもコラムを書きますね。
エコベール
エコベールは、目にしたことがある方も多いかもしれません。エコベールには、洗濯洗剤や食器用洗剤などがあります。
内容成分はもちろん全て天然成分で、主に植物由来の原料を使用し、生分解できる原料を使うことにこだわっています。
パッケージも環境になるべく良いものを使用し、さらに、水をきれいにすることにこだわりをもっていて、水質の問題は当たり前で、なんと工場で使う水の使用量を減らし、水が必要な地域に支援も行っているのです。
どの商品も使い心地は良く、自然でいい香りなので、とてもおすすめです。私も長い間エコベールを使用しています。
香りの種類があるので、好みや気分に合わせられる事も良いですね。また、香りが苦手な方は、エコベールゼロという無香料の商品もあります。
ハッピーエレファント
ハッピーエレファントには、洗濯洗剤や食器用洗剤、バスクリーナー、トイレクリーナー、食洗器用の洗剤などがあります。
内容成分は、天然成分の酵母を使用しており、もちろん排水後もすみやかに分解されます。パッケージも環境になるべく良いものにこだわっていますね。
また、パーム油は森林伐採などの環境問題がありますが、ハッピーエレファントは、名前の通り、野生生物が安心して暮らせるように作られました。ですので、野生生物がすみかを追われない、持続可能なパーム油を使用し、さらに、森の買戻しや野生生物の救出活動も行っているそうです。
食器用洗剤や食洗器の洗剤を使用していますが、基本的にしっかり落ちますし、使い心地もとても優しいので、手荒れをしたり、ガサガサになることもありませんよ。
ソネット
ソネットは洗濯洗剤、食器用洗剤以外にも、バスクリーナー、トイレクリーナー、ガラスや家具のクリーナー、ハンドソープ、オイルまであります。
成分は、もちろんすべてが天然成分で、植物性の物を使用しています。また、ソネットの製品はすべて分解され、自然に還るので環境にも人にも優しいのです。香りは、オーガニック栽培の最高級品のアロマを使用しており、種類も豊富です。
さらに、水質問題はもちろん、自然エネルギーを利用することで、環境問題にも取り組んでいます。また、障害をもつ人々と協働もしているそうです。
私は洗濯洗剤を愛用していますが、柔軟剤いらずという点がとても気に入っています。お手軽で環境にも良いですし、柔軟剤がなくてもふわふわで変わらない仕上がりです。また、アロマを使用しているので、自然の香りがとてもいいですよ。
いかがでしたでしょうか。皆さんも是非、今日から『洗剤』を見直してみましょう。人や環境に優しい選択が、未来を変える一歩になりますよ。