アロマにも精通した漢方家が教えるストレス対処術

アロマにも精通した漢方家が教える
ストレス対処術

アロマセラピー検定1級を持つ歯科医師の吉田健人です。
前回はストレスが原因でお口に現れる症状を共有しました!

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ストレスフリーな生活を送るのが一番ですが。。。実際はなかなか難しいので、東洋医学とアロマを使って健やかに過ごす術を伝授させてもらいます!

東洋医学でのストレス機序

皆さん様々なストレスを抱えていますね。それは今も昔も変わらないものみたいです。ストレスを受けた時にどんな感じになるか少し想像してみましょう。例えば夫婦、カップル、兄弟などで口喧嘩したとき。

①相手のちょっとした行動や言動にイライラしたり、思わず言い返す
相手が傷つくことをグサッと指摘する 
                             など
このような形ではないでしょうか?この内容を東洋医学的に紐解いていきましょう!
まずストレスを東洋医学的な視点で見るのに必要なのが五行色体表というものです。五行色体表は東洋医学のエッセンスをギュッと一つの表にまとめたもので、五行理論を解説するのに最適なものになっています。

ここで注目してもらいたいのが五臓五神五志です。

東洋医学でストレスで直接的に影響を受けるのは主に臓器は肝と心と言われています。

肝:感情を支配(怒りやイライラなど)、様々な臓器に血を送る(疏泄作用)

心:思惟思索(思考)精神活動の中心として人間の様々な活動を統括

ストレス→の傷害→感情不安定(イライラする)への血が滞る→冷静に考えられない→情緒(精神)不安定になる
という感じです。

中医学では肝気鬱滞肝陽上亢心火旺といい、肝による症状(イライラ感、中途覚醒)が多いのか、心による症状(不安感、不眠)が多いのかによって対処法は異なります。

漢方薬

先程は東洋医学でのストレスの考え方を御提示させて頂きました。続いては漢方薬での対処法を見ていきましょう。
ストレスには肝と心が関係することを解説しましたが、肝には柴胡剤心には安神剤というカテゴリーのお薬を使います。

柴胡剤

柴胡を中心にした方剤のカテゴリーで交感神経の過緊張や神経過敏を抑える効果

抑肝散、抑肝散陳皮半夏、四逆散、加味逍遙散

安神剤

竜骨、牡蠣、酸棗仁、茯苓等の生薬を使うカテゴリーで精神安定や鎮静の効果

甘麦大棗湯、酸棗仁湯、柴胡加竜骨牡蛎湯、桂枝加竜骨牡蠣湯

ツボ(経穴)

漢方薬だと手に入るまで時間がかかったりと不便な点もあります!もっと手軽にできる方法としてツボ(経穴)を使った方法も伝授していきましょう!漢方薬と併用すると更に効果が高まること間違いなしです!

肝や心に繋がる経絡として肝経少陰心経というのがあります。今回は太衝神門を紹介してみたいと思います!

太衝

の調子を整える代表的なツボ

部位:足の第1趾(親指)と第2趾(人差し指)の骨の間を足首の方に登っていくとわかる小さなくぼみです。軽く触れると足背動脈が脈打つのを感じられます。

神門

の調子を整える代表的なツボ

部位:手のひら側にある手首の皺の上で小指側にポコッと出ている豆状骨があります。豆状骨から腕の中心よりにある小さな凹みです。

アロマセラピー

最近流行りのアロマセラピーもリラックスの効果があります!好きな香りを流すのも良いですが、体と気持ちのケアにも使えるので効果を狙って流してみてくださいね!

最近はアロマセラピーや東洋医学など様々な療法を組みあわせた統合医療が、治療、予防、ケアに使われています。アロマの精油も東洋医学の五行配当や気血水(津)理論に当てはめて考えると理解しやすいと思われます。

おすすめの精油

柑橘系(スイートオレンジ、グレープフルーツ、ネロリ、ベルガモット、マンダリン、レモン)、カモミール
ラベンダー、ジャスミン、イランイラン、ローズ

漢方薬もアロマもブレンディングが大事!

漢方薬は様々な生薬のハーモニーが醸し出す効果が絶大ですが、アロマもブレンディングによるハーモニーが鍵になってきます。自分が作り出したオンリーワンのブレンドオイルが気軽に作れるんです。好きな香りと効果を組み合わせたオンリーワンブレンドオイルを作ってみましょう!

主役となるオイルを決める

ブレンドオイルを作る上で最も重要なのがブレンドオイルのイメージや狙いたい効果です。これがないと何も始まりません。まずは主役となるオイルを決めてみましょう!
今回はリラックスというイメージや効果を狙って先程紹介したオイルを使ってみるのがいいかと思います。
実際に店頭のテスターなどで香りを嗅いでみて好きな香りを主役にするのもとってもいい方法です

TMBの法則

精油によって蒸発速度(ノート:note)に違いがありTop・TopMiddle・Middle・MiddleBase・Baseの5種類に分かれます。TMBの法則とはブレンディングする際にTMBの全ての記号を含むようにブレンディングする法則です。

e.g.2種類のオイルを使用する時
・T +MB
・TM +MB
・T +MB

e.g.3種類のオイルを使用するとき
・T +M +B
・TM+TM+B
・TM+MB+B

という感じです。

各オイルのノートは下記サイトを参考にhttps://en.wikibooks.org/wiki/Complete_Guide_to_Essential_Oils/A_to_Z_of_essential_oils

今回はストレスを撃退して健やかに過ごす方法を伝授させて頂きました!普段の生活に取り入れて1日を気持ち良くお過ごしくださいね。

この記事を書いた人

吉田健人

歯科医師
AEAJアロマセラピー検定1級
病院にて口腔外科と麻酔学を勉強する傍、体に優しい医療を実践する為に東洋医学とアロマセラピーを治療と予防に使っています。 夢は病院を楽しくてエンターテイメントを提供できるみんなが行きたいと思える場に変えていくことです。

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