みなさん、こんにちは。食育アドバイザーで、プラントベース子育てをしている、櫻井麻友です。
今回は、薬膳食材の『クコの実』の魅力をたっぷりとお伝えいたします。
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枸杞の実はスーパーフード!?
みなさん早速ですが『枸杞くこの実』食べたことありますか?
枸杞の実というと、杏仁豆腐や中華料理に使われているイメージでしょうか?ですが、トッピング程度でわざわざ好んで食べている!という人は少ないかもしれませんね。
ですが、ここ数年で枸杞の実のブームが起きたことを、ご存知の方もいるかもしれませんね。枸杞の実というと馴染みがないかもしれませんが、スーパーフードとして、世界的に注目を浴びたのが『ゴジベリー』です。実は、あのゴジベリーは、枸杞の実のことなのですよ。
美容にはゴジベリー!とされ、世界中のセレブ達が手に取ったと人気になりましたね。ゴジベリージュースやスムージー、色々な商品も注目を集めました。
そんな枸杞の実ですが、実際はどんなものなのか、どこがそんなにすごいものなのか、詳しく見ていきましょう。
枸杞とは?
まず、枸杞の実はどんな植物なのでしょう。
・小枝にはトゲがあり、夏になると紫色の花をつけ、秋にかけて赤い小さな実をつけるのが特徴
枸杞の名前の由来は、枸(カラタチ)のようにトゲをもち、杞(ヤナギ)のような枝を持っていることから名付けられたと『本草綱目』に記されています。
枸杞の実は中国から伝わり、日本でもずっと使われてきたものなのです。漢方薬には、枸杞の実を使うものがいくつかあるのですよ。漢方で枸杞は、『実』だけでなく『根』や『葉』も使われます。実は「枸杞子(くこし)」、根皮は「地骨皮(じこっぴ)」、葉は「枸杞葉(くこよう)」と言います。それぞれ作用が異なり、使われる漢方薬も異なります。
中国最古の医学書『神農本草経』には、「久しく服すれば筋骨を堅くし、身を軽くし、老いず、寒暑に耐える」と書かれています。
枸杞の実は昔から食べられていた!?
さらに気になるのが、いつから食べられていたの?ということです。
枸杞の実は、なんと中国では3000年以上前から食べられていたのです!とても歴史が古く、想像も付きませんね。日本の3000年前というと、なんと縄文時代です!
中国では、そんな前から枸杞の実を『不老長寿の妙薬』として、使用していたのです。枸杞は、枝を投げ捨てておいても活着すると言われており、強力な生命力がある植物でしたので、昔の人は生命力の強い枸杞を食べれば、滋養強壮に良いと考えたそうですよ。
また、世界三大美女と言われている『楊貴妃』も、この枸杞の実を欠かさず食べていたという話も有名ですね。
そんな楊貴妃が庭を散歩すると、あたりの花々が楊貴妃の美貌と芳香に気圧され、しぼんでしまったという伝承が「羞花美人」(花も恥じらう美女)といわれる由来となっている、というくらいの美しさだったそうです。
その楊貴妃が『美容』の為に大切にしていたことが、まずは『食生活』であり、その食生活の中に、漢方食材の『枸杞の実』『なつめ』『白きくらげ』などを欠かさずに取り入れていたそうですよ。余談ですが、さらに食生活に加えて、『よもぎ蒸し』をやっていたそうです。
今、人気に火が付いている『薬膳食材』や『よもぎ蒸し』などを1300年前(日本の鎌倉時代、室町時代)からやっていたのですね。すごい歴史だと思います。そして、こんな古くから、枸杞の実はスーパーフードとして、注目されていたのですね。
さらに、江戸時代の和漢三才絵図というものには、このようなことも書かれています。「春は葉を採る(天草精)、夏は花を採る(長命草)、秋は子を採る(枸杞子)、冬は根を採る(地骨皮)、すべて薬用になり、その作用は邪熱を除き、精気、諸不足を補する、一老人に服せしめたところ、顔色よく、目を明にし、寿百余歳にして、走行すること飛ぶが如く、髪の白きは黒く変じ、歯は生えかわり、陽事強健となり」
枸杞は実だけでなくすべてが薬用になり、老人が食べると、100歳まで生きて、歯も生え変わるほどと書かれていますね(笑)驚きの効果です!これは食べない訳にはいきませんね!(笑)
枸杞にはこんな栄養素が!?
五性 平
帰経 肝・肺・腎
肝や腎が弱っている、また血虚の場合に、目の症状は出やすいのです。ですので、枸杞は薬膳的にも、目に良い食材だということが分かりますね。
◯ビタミンB1
◯ビタミンB2
◯ビタミンC
◯ビタミンE
◯ビタミンA
◯ポリフェノール
◯ルテイン
◯ゼアキサンチン
◯ベタインなど
・抗酸化作用でアンチエイジング
・疲労回復
・ダイエット、生活習慣病予防
・目の症状
漢方薬でも、目の症状がある際に、『杞菊地黄丸こぎくじおうがん』というものを使うことがあります。杞菊地黄丸に含まれているのが、枸杞の実です。
まとめ
そして、今では手に入りやすく、ネットやスーパーでも簡単に見つけることが出来ますよ。食べ方もとてもシンプルで、もちろんそのままおやつ感覚で食べてもOKですし、スープに入れても、お茶に入れても、おやつ作りに使ってもOKです!とても取り入れやすいですので、是非お試しくださいね。