今回は、いつもとはちょっと違う、大人なレシピを紹介したいと思います。
陰の季節は中から温めよう!
11月になり、急に気温も下がり冬らしくなってきましたね。東洋医学では、冬は『陰』の季節と言われています。『陰』というと、少し暗くて静かなイメージでしょうか?冬の季節は、寒く日も短く、身体は冷え、心も少し落ち込むことも多いかもしれませんね。
そこで、今回は、身体もこころも温まるレシピを紹介します。使う食材は、『赤ワイン』です。
いつものレシピは、お子様でも食べられるレシピが多いですが、今回はワインを使った大人なレシピです。
五味 酸・甘・渋・辛
帰経 心・肝・脾
赤ワインは、身体を温め、血の巡りを良くしてくれる食材です。これからの季節に増えてくる『冷え』のお悩みにも、とても効果的ですね。かくれ冷え性と言って、自分では気付いていないけれど、実は内臓が冷えている!という方も多いのですよ。
また、冬は日が短く、日光に当たる時間が短いので、幸せホルモンのセロトニンの分泌量が、必然と少なくなってしまうのです。ですから、ストレスも溜まりやすく、落ち込みやすい季節なのです。そこで、赤ワインは『肝』に帰経しているので、自律神経を整えて、リラックス効果が期待出来るのですよ。
アントシアニン、カテキン
◯鉄
◯カリウム
◯マグネシウム
◯ビタミンB類など
赤ワインと言えば、『ポリフェノール』がたっぷり!とよく耳にしますね。ポリフェノールは、血管を拡張する働きがあり、血行が良くなることで身体を温めてくれるのです。冷えるこれからの季節には、特に良い食材ですね。また、抗酸化作用があるので、活性酸素を除去し、アンチエイジングや免疫力アップ、生活習慣病予防にも効果的なのです。さらに、このポリフェノールは、善玉コレステロールの酸化も和らげてくれるので、動脈硬化予防にも良いと言われているのですよ。
そして、ワインの香りには、500種類以上の自然の香りがあり、アロマのようなリラックス効果があると言われているのです。また、適量のアルコールを飲むことで、脳が活性化し疲れている身体も元気になるのですよ。
赤ワインは、量を考えて飲むことで、身体に良いことがたくさんあり、動脈硬化や高血圧、または認知症などの病気予防にもなるのですね。
しかし、ワインは飲み過ぎも注意が必要です。(ワインと限らず、お酒はほどほどが大切です)1日1杯程度(1週間2杯〜7杯と言われています)が理想ですね。何事もやりすぎは良くないものですので、気をつけましょう。
薬膳ワイン
今回は、薬膳素材をたっぷり入れた、薬膳ホットワインのレシピを紹介します。寒い冬にぴったりで、心も身体も温まりリラックス出来るレシピですよ。ホットワインは、冬がとても寒いドイツでは、定番の飲み物ですね。温まるワインに、さらにスパイスを入れて熱くして飲むと、身体がポカポカに温まるそうです。赤ワインは身体を温める作用はありますが、冬場は特に冷えますので、出来れば体温より温かいものを摂ることをおすすめします。
そして、今回一緒にいれる薬膳食材は、『なつめ』『くこの実』『龍眼』『陳皮』です。これらの食材は、薬膳食材の中でも定番で、とても使いやすく食べやすいものです。ホットワインに一緒に入れることで、さらに良い効果が期待できますね。
五性 平
帰経 心・脾
五性 平
帰経 肝・肺・腎
五性 温
帰経 脾・肺
五性 温
帰経 心・脾
龍眼は、血を補う食材です。滋養強壮作用や安神作用があり、リラックス効果もあります。
レシピ
材料
なつめ 1つ
くこの実 20粒程度
龍眼 3つ
陳皮 小さじ1
※お好みではちみつやシロップなどの甘味を入れてもOK!
作り方
2.弱火でじっくりと温めたら完成!
まとめ
いかがでしたでしょうか?いつも飲んでいるワインがあっという間に、身体に良い薬膳ワインに変身してしまいましたね。普段ワインは飲まないという方も、甘味があり飲みやすいので、意外と美味しく飲めると思います。(赤ワインやアルコールが身体に合わない方はやめておきましょう!)
また、今回は身体も温まる赤ワインで作りましたが、季節や体調に合わせて白ワインやロゼワインなどでも、同様に作ることが出来ますよ。薬膳食材もお好きなものを入れても、また薬膳ワインにさらにスパイスを組み合わせてもOKです。自分好みのホットワインを作ってみても楽しいですね。
そして、ワインにも添加物が含まれているものがあります。せっかく飲むのですから、添加物がなくナチュラルなワインをおすすめします。美味しく身体にも良い赤ワインで、薬膳ホットワインを是非お試しください!