
みなさん、こんにちは。食育アドバイザーで、プラントベース子育てをしている、櫻井麻友です。
今回は、これからの季節に起きやすい、肩こりにもおすすめの身体に優しいレシピを紹介します。
肩こりにはこの食材!
春の気配を感じられる頃になりましたね。そんな気持ちの良い季節ですが、最近なんだか、肩がこる!という方いるのではないでしょうか?
春は『肝』の季節で、肝は筋を司っています。ですので、まさに、春は肩が凝りやすくなる季節ということなのですね。肩が凝ると、頭痛がしたりと色々なところに影響もします。また、肩こりがひどく仕事や勉強に集中出来ない!寝ていても肩が痛くてよく眠れない!など生活に支障が出てきてしまいますよね。揉みほぐすのはもちろん良いですが、すぐに元に戻ってしまいます。
そこで、今回はそんな春の肩凝りにおすすめの、簡単レシピを紹介します。使う食材は、『葛粉』です。
葛は、マメ科クズ属の植物で、花は秋の七草として、日本でも昔から親しまれてきた和製ハーブなのです。実は、みなさんもご存じの、風邪薬で有名な漢方薬、『葛根湯』にも、葛の根が配合されているのですよ。葛粉は、葛根湯と同じ葛の根を使用しています。葛の根をついて、水中に入れ、揉みだし上澄み液を何度も捨てて製造されるのです。
五性 涼(平)
帰経 脾
葛根は薬膳で、筋肉(特に肩や首など)のこわばりや、下痢の症状、初期の風邪、糖尿病予防にも効果的なのです。身体を潤し、胃腸にも良いとされています。
◯サポニンなど
また、葛粉はデンプンで出来ています。葛粉のデンプンは『難消化性デンプン』と言って、小腸では消化吸収されにくく、大腸まで届くので、善玉菌の餌になりやすく、腸内環境を整えてくれるのです。『腸活』にもとてもおすすめの食材ですね。腸内環境が整うことで、免疫アップや美肌、アレルギー予防なども期待できそうです。
消化吸収が良い葛粉は、胃腸にとても優しいので、胃腸が弱っている際にもおすすめですよ。お子様の嘔吐や、風邪の初期の下痢などにもおすすめの食材です。
玉ねぎと葛のトロトロスープ
今回は、葛粉を使った簡単トロトロスープです。葛粉を料理に使う際は、片栗粉の代わりにとろみを付けるなど、少しだけ使うことが多いと思います。しかし、今回のレシピでは、葛粉の風味をたくさん楽しめるスープにしました。春は、意外と冷えやすいので、スープには身体を温める『玉ねぎ』と『生姜』を使います。
シンプルですが、玉ねぎの甘さが引き立ち、葛粉のとろみがなんとも癖になりますよ。食べ終わったときには、身体もスッキリ、ポカポカになります。
五性 温
帰経 肺
五性 温
帰経 脾・肺
レシピ
材料
玉ねぎ 2つ
生姜 ひとかけ
塩 少々
野菜ブイヨン 5g
水 約600ml
作り方
1.適当な大きさに切った玉ねぎと、水、塩をひとつまみ入れ火にかける。
2.玉ねぎがトロトロになったら、ブレンダーで攪拌する。
3.水に溶いた葛粉を入れ、弱火でかき混ぜながらとろみがつくまで火にかける。
4.最後にすりおろした生姜とブイヨンと入れて、少し火入れしたら完成!
まとめ
いかがでしたでしょうか?玉ねぎの甘さと葛粉のとろみで、身体も元気になりそうですね。材料も少なく、作り方もシンプルですので、肩がこるな、疲れているな、と思ったときにすぐに作れてしまいます。春のはじめは、急に薄着になり、意外と冷えやすいのですが、玉ねぎと生姜の効果で身体の中からポカポカになりますよ。
そして、春の肩こりやストレスには、香りの良い物もおすすめですね。良い香りを嗅ぐことで、エネルギーの巡りが良くなります。また、暖かくなってくると、急に身体を動かしたくなる気持ちもありますが、汗をかくような運動はせずに、ストレッチなどをして過ごしましょう!
生活養生に加えて、玉ねぎと葛のトロトロスープも是非お試しください!