今回は、普段は捨ててしまいがちな長ねぎのあの部分を使った簡単レシピを紹介します。
実は栄養の宝庫!?
2月からは暦では、春の季節になりますが、まだまだ寒い日が続いていますね。少し暖かな日も、身体を冷やさないように気を付けてお過ごしください。
そんな寒い日には、鍋などで身体を温める方も多いのではないでしょうか?鍋料理と言えば、『長ねぎ』は必須な食材ですね。そうなんです、長ねぎの旬は11月から3月で、まさに今が一番おいしく一番栄養価が高いのです。
そして、そんな長ねぎなのですが、みなさん、長ねぎの青い部分、捨ててしまっていませんか?
私も以前は、スープなどの出汁を取る以外は、捨ててしまっていました。しかし、長ねぎの青い部分は、実は栄養の宝庫だったのです!捨てたら勿体ないですよ!また、余すことなく食べることで、ゴミを減らし環境にも良いですし、捨ててしまっていた部分で、おかずが1品出来てしまうのもうれしいですね。
実は、長ねぎの白い部分と青い部分は同じ葉であり、ただ太陽に当たっていたところが青くなっていただけなのです。どちらも美味しく食べられるということですね。
五性 温
帰経 脾・肺
長ねぎは薬膳で、気血の巡りを良くする食材です。身体を温めてくれるので、寒い冬場にはとてもおすすめです。また、風邪や悪寒、下痢などにも効果的です。
そして、長ねぎの青い部分の栄養素も見ていきましょう。もちろん白い部分も栄養はたっぷりです。しかし、青い部分も白い部分に負けないくらい栄養素が含まれているのですよ。
○フルクタン
○カルシウム
○ビタミンⅭ
○セレンなど
長ねぎの青い部分は、緑黄色野菜であり、β-カロテンが豊富に含まれています。β₋カロテンには、強力な抗酸化作用があり、活性酸素を除去することで、アンチエイジングや病気の予防が期待できます。
そして長ねぎの青い部分はネバネバとしていますが、そのネバネバの成分はフルクタンといい、食物繊維の一種です。腸内細菌を育て増やしてくれる効果があるとされています。腸内環境が整うことで、免疫アップも期待できるので、インフルエンザなどの風邪予防で注目されているそうですよ。さらに、フルクタンは、血糖値の上昇を抑制したり、コレステロール値を下げる働きもあると言われています。食べないと勿体ないですね!
ねぎの青い部分と油揚げのぬた
今回は、長ねぎの青い部分だけを使ったレシピです。
早速ですが、『ぬた』という料理はご存知でしょうか?ぬたとは、酢味噌を和えた料理のことなのです。ドロッとした見た目が、ぬたの由来と言われているそうです。ぬたは、酸味と甘みのバランスが良く、とても癖になる味です。ご飯のおかずにもぴったりですし、おつまみにも良いかもしれませんね。
また、ぬたに使う、酢と味噌は、日本の伝統的な発酵食品です。発酵食品は、腸内細菌を増やし、腸内環境を整えてくれる大切な食材です。日本には、昔からこのように素晴らしい調味料があるのですから、普段の食事で摂ることが出来たらいいですね。
そして、作り方もとっても簡単で、茹でで和えるだけなので、10分もあればすぐに出来てしまいます。今回は、油揚げと一緒に作りましたが、わかめやいかやタコ、ちくわなどと合わせても美味しいですよ。
レシピ
材料
油揚げ 1枚
☆調味料
味噌 大さじ2
酢 大さじ1
アガベシロップ 大さじ1(お砂糖でもOK)
作り方
1.長ねぎの青い部分は、茹でて細く斜め切りにする。
2.油揚げも茹でで、細く切っておく。
3.☆の調味料を混ぜ、長ねぎと油揚げを入れて和えれば完成!
まとめ
いかがでしたでしょうか?茹でて和えるだけですので、とても簡単に1品おかずが出来てしまいましたね。酢味噌和えは長ねぎだけでなく、様々なお料理に使えますので、お好みの食材で試してみて下さい。また、酢や味噌を買う際は、よく表記を見て良いものを選びましょう!調味料こそ、良いものを使うことが出来れば良いですね。
そして、今回のレシピのように食材は余すことなく食べられるものがほとんどです。なるべく無農薬野菜を選び、皮や葉までまるごと食べることが出来るのが理想的ですね。まるごと食べることは、身体にも良く、ゴミが減ることで環境にも良いので、少しずつでも実践してみて下さい。
長ねぎの青い部分のぬたレシピも是非お試しください!