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どんなことが原因!?
4月になり、新学期もはじまりましたね。入園・入学で、環境の変化が大きいお子様もいるかもしれませんね。
学校には毎日元気に行ってほしい!と言うのが親心ではあると思いますが、お子様が朝からだらだらとし『学校に行きたくない!』なんてことありませんか?親はとても不安に思いますよね。また、心が弱いんじゃないか!きちんと行きなさい!と思う気持ちもあるかもしれません。しかし、朝の無気力や倦怠感などは、心の問題だけではないのです。(もちろんその他にも、行きたくない理由があるかもしれません。)
無気力・倦怠感・頭痛・朝起きられない・また『学校に行きたくない』などは、普段の生活や食事と関係していることが多いのですよ。そんなお子様は、アイスやジュースやお菓子、インスタント食品を好み、日常摂取している傾向があります。また、身体が冷えているお子様も多いのです。
①白砂糖を減らす
白砂糖は、一気に血糖値を上げます。その時は一時的にハイになるのですが、一気に上がるということは一気に血糖値が下がると言うことなのです。血糖値が下がると、無気力・倦怠感が生まれます。そのように、日常から白砂糖を大量に摂取していると、脳にも影響し普段から無気力になってしまうのです。
②脾を強くする
また、食品添加物を多く摂ることで、胃腸にも負担がかかり、腸内環境も悪くなります。漢方では、胃は『脾』に関係しているのですが、脾が弱ると、やる気がなくなり倦怠感が生まれます。
③腸内環境を整える
さらに、腸内環境を整えることも大切です。腸は、幸せホルモンである、セロトニンに必要な物質を作り脳へ送るなど、脳と腸はとても影響を及ぼし合っているのです。『腸は第二の脳』とも言われていますね。また、腸内の悪玉菌が増えると、やる気がなくなったり、だるいなどの症状が出てくるとも言われています。
④冷えを改善する
朝はパン!というお子様も多いと思います。小麦粉は身体を冷やしてしまいます。最近のお子様は、身体が冷えている子が多いのです。冷えは大敵であり、無気力・倦怠感など、心にも影響を及ぼしてしまいます。お米を食べることで、身体は温まりエネルギーを蓄え、さらに免疫力を上げるのです。 冷たい飲み物にも気を付けましょうね。
そこで今回は、脾を強くし腸内環境を整える、簡単レシピを紹介します。使う食材は『玄米』です。やはりどんな方にも食べてほしいのは『お米』ですね。
お米は薬膳でも、エネルギーを補う食材です。穀物は『脾』を整えてくれますので、毎日食べることが理想的ですね。中でも玄米は、ビタミンやミネラルがとても豊富で、『完全栄養食』とも言われているほどです。そして、なんと言っても食物繊維が豊富です。玄米を食べることで善玉菌が増え、腸内環境が整い、ストレスフリーになったりネガティブな気持ちがなくなるのです。
簡単!玄米スープ
しかし、気をつけて頂きたいのは、玄米は消化が悪いということと、質の良いものを食べてほしいということです。
無気力のお子様は『脾』が弱いと言いましたね。玄米は脾によい食材なのですが、消化が悪いのが難点です。しっかりと噛むことが出来る!ということが前提なのです。ですが、お子様にしっかり噛むということはもしかしたら難しいかもしれませんね。特に、今まで柔らかいものを好んできたお子様には、厳しいと思います。(しかし、噛むということは脳にとっても大切ですので、是非少しずつしっかり噛んで食べる習慣を、作ることが出来たらいいですね。)
そこで、今回は玄米のスープを紹介します。作り方は様々ですが、玄米のスープはよく紹介されているレシピです。病気の方にも良いと言われているのですよ。朝ごはんは、お腹が空いてなければ無理に食べなくてもいいのです。玄米スープをゆっくりと飲むだけでも大丈夫です。夜寝る前も、あまりお腹いっぱい食べ過ぎずないことが大切ですよ。少しずつ身体が変化してくると思います。
※お米を食べる際は、まずは部付き米などを食べましょう。5分から3分くらいがおすすめですよ。
レシピ
材料
昆布 約10g
水 1ℓ
塩 一つまみ
お好みで梅干し1~2つ
作り方
1.玄米は洗い水を切ったら、フライパンで炒る。
2.中火で軽く混ぜる程度でOK。きつね色になり、パチパチと跳ねる感じが出たら完成。(おおよそ20~30分)
3.出来た玄米と昆布と水を鍋に入れ、中火にかけ沸騰したら、約30分~40分弱火にかける。
4.スープに色が付いてきたらOK!最後に塩を入れ味を整え、(梅干しを入れてもOK)ざるなどで濾してスープだけを取り出せば完成!※残った玄米は胃腸が健康な人が、しっかりと噛んで食べましょう!白米に混ぜて炊いてもOK!
まとめ
いかがでしたでしょうか?玄米スープは、飲みにくい?子供は飲まなそう!などと思われるかもしれませんが、お茶のような感覚で飲めますので、とても飲みやすいですよ。お子様だけでなく、病気の時や病後、食欲がない時にもおすすめのレシピです。
そして、お子様の倦怠感などは、生活養生もとても大切です。まず、寝れる時は早めに寝ることを心がけましょう。子供にとっても大人にとっても良い睡眠は、健康を維持するうえでとても重要です。夜ご飯をなるべく早く済ませ、早く布団に入ることで、朝の目覚めも良くなるはずですよ。そのうえで、玄米スープも是非お試しくださいね!