今回は、秋の体調を整える、秋野菜を使った簡単美味しいレシピを紹介します。
胃腸が弱ってる?と思ったらこの野菜!
朝晩は肌寒いと感じる季節になりましたね。空気も一気に乾燥してきたように思います。
とても過ごしやすい季節ですが、身体が重だるい!と感じる方もいるかもしれません。もしかしたら、『秋バテ』かもしれませんよ。
身体が重だるい原因は、『胃腸』からきていることが多いのです。漢方では『脾』という部分に関係しており、『脾』の働きが悪くなると、消化吸収が悪くなり、食欲不振や倦怠感などにつながるのですね。
秋バテかも!?と感じたらまずは『胃腸』を整えましょう。
そこで、今回は、秋バテにおすすめのレシピを紹介します。使う食材は、秋野菜の定番『里芋』です。
里芋は、秋から冬にかけてが旬で、11月から12月にかけて最も多く見られます。
旬の里芋は、とても粘りがありホクホクとしていて、美味しいですよね。
五性 平
帰経 脾
里芋は、薬膳でエネルギーを補う食材で、滋養強壮作用があります。『脾』の働きを良くするので、消化吸収を促進し、胃腸を整えてくれます。疲れている時や体力がない時にも、とても効果的です。秋や冬は、風邪をひきやすいですので、風邪をひいてしまった際や予防にもおすすめですね。
里芋は、もちろん栄養価も抜群です!
ガラクタン
グルコマンナン
○カリウム
○ビタミン類など
まず、里芋といえば『ネバネバ』が印象的ですね。その粘りが食物繊維の成分、ガラクタンなのです。水溶性の食物繊維で、粘液糖タンパク質といい、タンパク質と炭水化物の複合体なのです。胃腸の働きを活性させる作用があり、消化を良くしてくれます。食欲不振の際にもとても効果的ですね。また、食物繊維ですので便通を良くし、腸内環境を整える作用もあります。
さらに、粘液糖タンパク質の混合物は、タンパク質の吸収を高める働きがあると言われています。ですので、身体を動かす上でとても大切な、タンパク質の吸収率がアップするこで、体力もアップしますね。育ち盛りのお子様には、とてもおすすめですね。
そして、ダイエットにも効果的であり、腸内環境を良くすることはもちろん、ガラクタンは脂肪になりにくい成分と言われているのです。コレステロールや血圧を下げる効果などもあるので、老若男女問わず、みなさんに食べてほしい食材ですね。
里芋のクリームコロッケ風
今回のレシピは、里芋のクリームコロッケ風ですが、クリームコロッケというと、とても面倒なイメージがありますよね。クリームを作り、冷蔵庫で冷やし、何かと手間もかかり時間もかかります。そこで今回は、とても簡単であっという間に出来てしまう、クリームコロッケを紹介します。
里芋のクリームコロッケは、パン粉以外、小麦粉は使いませんので、グルテンフリーで作ることが出来、さらに、バターも使いませんので、低カロリーでヘルシーに食べることが出来ますよ。(米粉のパン粉を使用してもいいですね。)クリームが入っていないのにトロトロで、お子様もたくさん食べてくれると思います。里芋好きの娘にも、大好評でしたよ。
そして、今回は、プラントベースということで、豆乳を使いました。今の季節はとても乾燥しやすいので、豆乳などで身体に潤いを付けてあげると、とても良いですね。もちろんお好みのミルクを使用してOKですよ。
五性 平
帰経 脾・肺
レシピ
材料
豆乳 120ml
パン粉 適量
作り方
1.里芋は蒸して、皮を剥いておく。(レンジでもOK)
2.蒸した里芋はマッシュして、豆乳を加えてよく混ぜる。
3.スプーンで適当な大きさを取り、パン粉をまわりに付ける。(パン粉が付くとべたつかなくなるので、手で綺麗に形を作れます)
3.適量の油で揚げ、きつね色になったら完成!
まとめ
いかがでしたでしょうか?面倒と思っていたクリームコロッケが、とても簡単に出来てしまいましたね。里芋がもっちりトロトロとしていて、食欲も進みますよ。そして今回は、とても簡単に!ということで、野菜は里芋のみにしましたが、炒めた玉ネギやネギなどを入れても美味しいですし、お子様が好きなチーズなどを入れても飽きずに楽しめると思います。味は付けていないので、コロッケと同じように、お好みでソースやお醤油、マヨネーズなどを付けて、お楽しみくださいね。
季節の里芋は、とても栄養価が高く美味しいですので、是非、今の季節に食べていただきたいものです。里芋のクリームコロッケ風も作ってみて下さいね。