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年齢肌には補陰を重視!シロキクラゲの魅力

年齢肌には補陰を重視!シロキクラゲの魅力

かつては高級食材だったシロキクラゲ

シロキクラゲは何に効く?

シロキクラゲは中国原産のキノコの一種で中国最古の薬学書「本草綱目」(1596年刊)にも記載がある、古くから親しまれてきた歴史の長い食材です。

体を潤す「補隂」の効果が高く、優れた滋養強壮効果があることから不老長寿の薬として珍重されてきました。ほかに美肌、乾燥肌の改善、喘息などの肺疾患に効果があるとされ、かつては貴婦人や貴族の老人などが若さを保つために愛用しており、かの西太后や楊貴妃も好んで食べていたと言われてます。
19世紀までは野生のものしか採れない高級滋養品でしたが、近代では人工栽培に成功し値段が安くなったので庶民の食卓でもよく見られるようになりました。

免疫力を高めるミネラルが豊富で、抗ガンや老化防止の効果も認められており、低カロリーで上質なタンパク質、カルシウム、食物繊維をふんだんに含んでいることから、シロキクラゲは滋養強壮食だけでなく美容食としても優れている食材なのです。

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シロキクラゲは春から秋にかけてブナ科の広葉樹の枯れ枝や幹に発生します。見た目が白く美しいことから中国では「銀耳(ぎんじ)」「白木耳(はくもくじ)」という名で呼ばれ流通しています。

分類

シロキクラゲ科、シロキクラゲ属

学名

Tremella fuciformis

英語名

White butter

原産地

中国

生薬名  

銀耳(ぎんじ)、白木耳(はくもくじ)

シロキクラゲとクロキクラゲはどう違う?

クロキクラゲとシロキクラゲはどちらも体を潤し免疫機能を増強する食材です、違いはクロキクラゲは「血」に働きかけ、血を増やす「養血作用」と「止血」の効果があり、シロキクラゲは「津液」に働きかけ体の潤いを増やす効果があります。

シロキクラゲ、クロキクラゲ共に乾燥したものが一般的ですがが、生のものが手に入った場合でも必ず加熱調理して食べましょう。(生キクラゲの白いものが売られていることがありますが、クロキクラゲが突然変異したものでシロキクラゲとは別物です。

化粧品としても優秀なシロキクラゲ

17種類のビタミンや食物繊維、鉄などのミネラルのほか、人の体内でビタミンDに変わるエルゴステリンを豊富に含んでいることから骨粗鬆症予防効果も認められています。
シロキクラゲから抽出した多糖体は、別名「植物コラーゲン」とも呼ばれ、ヒアルロン酸以上の保湿効果がある物質で、日本でも化粧品等に保湿成分として広く配合されています。

カリウム     1000mg
カルシウム    310g
マンガン     0.18mg
ビタミンD     15.1 µg
ビタミンB1   0.12mg

シロキクラゲは呼吸器系に強い薬膳食材

シロキクラゲの薬膳的分類

薬膳からみた働きとしては、体を温めも冷ましもしない「平性」の性質を持ち、味は甘味、淡味に分類されていますが、実際には無味無臭に近く、私たちの舌ではほとんど味も香りも感じられません。

体を潤す性質を持ち五臓六腑の肺、胃、腎に働きかけ、不調を改善します。

食性(熱寒)

平性(温めも冷ましもしない)

五味

甘味 淡味

帰経

肺、胃、腎

効能

滋養強壮、養胃潤肺、滋補生津、免疫機能を増強、抗放射作用

使用部位

子実体

シロキクラゲの適応する症状

シロキクラゲは呼吸器系を潤すことで、鼻水も痰も無いタイプの乾いた咳、喉の乾き、皮膚の乾燥、ドライアイなど体の乾燥や肺疾患に良く、胸焼け、胃もたれ、胃痛などの胃の不調を改善し、免疫力を高め、疲労感、息切れなどを解消し、ガンをよせつけない強い体にしてくれます。なかでも肺ガンに効果的です。

潤肺

空咳、喉の乾き、肌の乾燥

養胃

胸焼け、胃もたれ、胃痛

滋補生津

疲労感、息切れ

現代の研究より

以下の効能が認められています。

免疫力向上作用
潰瘍を回復させる作用
老化防止作用
造血作用
血糖値降下作用
脂質分解作用

シロキクラゲと好相性の体質は?

栄養価が高く、多くの体質に適しますが、体内に水分を溜めやすい潤す働きがあるので、水分代謝が悪く水を溜め込みやすい食積痰湿タイプの方、普段から冷えが強い「陽虚」タイプの方は水分を排除する能力が低いので多食は控えましょう。水っぽい痰が多く出ている咳の時は悪化させてしまうので食べるのはやめましょう。

シロキクラゲが向いている体質

特に向いている体質

気血両虚(エネルギー不足、疲れやすい、風邪ひきやすい)
胃腸虚弱(食欲不振、胸焼け、胃もたれ、胃痛)
陰虚(体が火照る、イライラ、潤い不足)
微熱の時
高齢者

向いている体質

肝陽亢盛(イライラ、頭痛、目の充血、気の高ぶり)
気滞瘀血(ストレス、血の巡りが悪い)
高血圧
小児
妊婦

こんなタイプは注意しましょう

注意しながら用いるべき体質

食積痰湿(水の巡りが悪い、お腹がちゃぽちゃぽする、浮腫み)
陽虚(冷えが強い、風邪をひきやすい)
消化不良
全身の冷えがある時

向いてない体質

痰が多く出ている時

シロキクラゲはどうやって食べる?

1日3〜10gを目安に、シロキクラゲの作用は緩慢で常食することで初めて効果が得られるので、ご自身の体調や季節、気候を考慮し、量を加減ながらコツコツ食べることをお勧めします。

生は綺麗な白色で根元が変色していないものを、乾燥品はよく乾燥して肉厚で大きめのものが良品とされています。
生はラップに包んで密閉し冷蔵保存、乾燥品は密閉容器に入れて冷暗所で保存しましょう。

乾燥品はぬるま湯か水につけて戻し、さっと湯通しすれば調理に使えます。水に戻すとコリコリした食感ですが、長く煮込むとトロトロした食感に変化していきます。
お粥、スープ、煮物、サラダ、酢の物、デザートなど色々な調理に使えるので、酢の物やサラダには食感を残してシチューやデザートにはトロトロに煮込んでと、作る料理に合わせて食感を調整すれば良いでしょう。トロトロになるまで煮ると消化吸収しやすいです。

乾燥キクラゲは水分の吸収がよいので、戻すときは量の加減に注意しましょう。戻した状態で空気に触れると酸化してしまうので、大量に戻さず、2〜3日で使い切れる分だけ戻すとよいです。トロトロに煮込んだものは冷凍保存可能、沢山煮て小分けにし冷凍しておくと便利です。

 

食養生(古典より抜粋)

微熱、やせる、手足の裏がほてる

シロキクラゲ6〜10グラムを弱火でよく煮て、氷砂糖を加えて食べる。              「経験方」

肺熱による咳嗽、鼻血および崩漏

シロキクラゲを煮て、氷砂糖加えて食べる。

「経験方」

放射線治療による微熱、白血球減少症など

大棗とシロキクラゲ。痰に血が混じるときにはシロキクラゲを常食するとよい。        「増訂偽薬条弁」

更年期障害、肝硬変

シロキクラゲ、ゆり根を蒸して食べる

脱肛

シロキクラゲを毎晩寝る前に食べる

まとめ

シロキクラゲは肺や肌、胃、大腸に潤いを与えることで、乾燥からくる呼吸器疾患の予防、肌荒れの予防、胃粘膜の保護、腸内フローラの改善、脂肪吸収の抑制、乾燥便秘の改善に効果があります。

水っぽい痰がある時、強い浮腫みがある時は悪化させる可能性があるので控える必要がありますが、多くの体質の方に合う食材なので、その日のご自身の体調や季節、気候を考慮し、量を調節しながら食べ続けていただける食養生に適した食材です。

〈参考文献〉
「薬膳」東京書籍株式会社 伍 鋭敏 著
「中医営養学」 山崎郁子 著
「台所漢方」 根本幸夫 著
「これならできる漢方ごはん」 薬日本堂 劉梅 著
「中医薬膳学」 辰巳洋 著
「東方栄養新書」  梁 晨千鶴 著
「薬膳食材大全」 日本中医営養薬膳学研究会  
「薬膳と漢方の食材小事典」 東邦大学医学部東洋医学研究室
「薬膳・漢方 食材&食べ合わせ手帖」 喩静(監修)植木もも子(監修)

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