僅かずつではありますが暑さが落ち着いてまいりました。星読みエバンジェリスト KIHOです。
9月も後半、いよいよ1年の折り返し地点。折り返し??と思われた方も、そうそう!と思われた方もいらっしゃるでしょうか。
実は、占星術の世界では 12サイン(星座)のトップバッターである牡羊サインに太陽が入る日、つまり「春分の日」をサイクルの始まりのように捉えます(宇宙元旦なんて呼ばれたりします)そのため「秋分の日」はちょうど1年の折り返し地点になるというわけです。
秋分の日とは
秋分の日は「祖先を敬い、亡くなった人々をしのぶ」ことを趣旨として制定された祝日であり、あの世とこの世が近くなるとも言われるお彼岸期間のちょうど中日に当たります。
占星術の観点から申しますと、12星座の後半に入る7番目の星座= 天秤サインに、太陽が入る日が秋分の日となり、今年は9月23日土曜日がこれに当たります。
美や調和を示す天秤サインに太陽が入った瞬間のホロスコープチャートを「秋分図」と呼び、おおよそ冬至くらいまでの大まかなエネルギーの流れを読むチャートです。
先月の宇宙レターでも少しお伝えしましたが、9月4日、金星の動きは順行に戻りました。そして今度は交代するかのように木星が逆行を開始。木星はこのまま年内ずっと牡牛サイン内を逆行していきます。木星は拡大・発展の星。そして木星にとって牡牛サインはなかなか居心地の良いサインでもあり、逆行とはいえ効力を充分に発揮してくれているはずです。
ご自身のホロスコープをお持ちの方は、あなたの牡牛サインが何ハウスにあるのかぜひチェックされてみてください。木星が1度目に順行で通り過ぎた時は気付けなかったこと、あるいは取りこぼしてしまったことを、逆行の際にもう一度再確認したり、拾い上げて拡大につなげるチャンスです。
秋分図から見る約3ヶ月間の大きな流れ
天秤サインに入ったばかりの太陽ですが、おおよそ180度反対側には魚サインの海王星。クインカンクスと呼ばれる150度先には同じく魚サインの土星が位置しています。魚サインがネガティブな形で表れると、「混乱」している状態を示すことになりますが、ポジティブに実現することができれば、「精神性の高まり」を示していると言えます。
私たちが保持するエネルギーがこの現実世界を創り出しているということに、より多くの人々が改めて気づき行動していくことになるのではないか、とも思います。と同時に、不安や恐怖、怒りだけに流され「混乱」の中にいることを選んでしまう人々もいるのだとしたら、ある意味大きな分かれ目を迎える秋分になるのかもしれません。
また乙女サインにいる水星は、木星とも月ともトラインという調和の角度を取っています。木星のいる牡牛サインには天王星も同座しています。金融関係、農業、食、大地に関することに関する大きなビジョンであったり新しいシステムの導入に向かった動きなどが出てくるかもしれません。
「この人が言ってるから、このメディアが言ってるから」と盲信的に信じて何かを選択するのではなく、自分軸をしっかり持って生きていけるように、どんな時も「自分の人生のリーダーは自分自身!」と堂々と自分でいられるよう応援をしてくれているかのような天体たちのアスペクトも存在しています。地のトラインも効いていますから地に足のついた状態。ぜひこの調和からくるエネルギーを生かしてお過ごしください。
中秋の名月を観賞しよう
秋分を過ぎ1週間も経たないうちに迎えるのが牡羊サインでの満月。そしてこの満月は中秋の名月に当たります。中秋の名月は毎年だいたい満月頃にはなるのですが1〜2日ずれることもあります。今年はピッタリ満月になる日。
真ん丸のお月さまを浮かべた夜空をぜひ見上げてみませんか?お天気が良くお月見ができることを願います。
日本での満月図を立てた場合、12ハウスが強調されています。いわゆるメインストリームの社会から隠れているようなエリアのできごとに満月のスポットライトが当たるのかもしれません。今まで見過ごされてきた部分に向き合ったり解決しようとする動きが高まったり。
また、ここしばらく続いているアスペクトではあるのですが、夢からメッセージを受け取る、なんてこともあるかもしれません。
夢が気になる方は良かったら「夢日記」を付けて見られてはいかがでしょう。私も時々記しているのですが、起床時パッと目を開けてしまうと不思議なくらい忘れてしまうのが夢。起き上がる時は、目を開ける前にもう一度頭の中で夢を思い出して、それから起き上がって、すぐに書き記すようにすると良いですよ。もちろん、単に思い癖の夢かな、というものもあるのですが、何かメッセージのように思える夢を見る時もあります。
また日本のチャートの場合は、牡牛サインの木星がアセンダント上にあり、これは国民にとって何か物質的な豊かさをもたらしそうな喜ばしい配置です。またこの木星は乙女サインの水星とも調和の角度をとっています。
そしてこの水星は牡牛サインの天王星とはトライン、魚サインの海王星とは180度という角度を成しています。乙女サインの水星は情報の分析が得意で、細かいところにも気づきクリアにして整理していくようなイメージですが、12ハウスの海王星からはそれが少しボヤけるような曖昧なエネルギーも流れてきそうです。ただし、1ハウスの天王星からは余分なものはカットするようなシャープなエネルギーの流れ。ぼんやり曖昧な状態のものを受け取り思考しながらも要る/要らないをはっきりさせていけるような流れになるのかもしれません。
日が落ちて暗くなるのも早くなってまいりましたので、ぜひ夜空を眺める時間を作ってみてください。