〜身体の変化を感じたら見直すべき2つのこと〜
はじめまして!釉漢方カウンセリング 薬剤師 国際中医師の山田桂子です。
あなたは自分の身体のリズムを知っていますか?
「生理を知ることで自分を知る」
日々の体調に意識を向けることを通して、自分の身体との付き合い方を知る方法をお伝えしています。
Contents
今までとは違う?変化は身体からのメッセージ
東洋医学では、女性は7の倍数の年齢になると身体が変化すると言われています。特に35歳を過ぎたあたりから、毎日の体調にちょっとした変化を感じる方も少なくありません。
今までにない変化を感じると不安になりますよね。焦って対策を調べたけれど、結局よくわからなくてモヤモヤや不安は増すばかり・・・。こんな経験、誰でも一度はあると思います。
ですが、身体の変化を感じた時に最初にやるべきことは情報検索や対策を探しに行くことではありません。まずやるべきことは、自分の身体に意識を向けることです。
年齢を重ねるにつれて身体が変化するのは自然なことであり、これからも変化し続けていきます。大切なのは、身体の変化に気づき、その変化に合わせて自分の身体との付き合い方を知り続けていくことです。
では、どのように身体の変化を感じ、自分の身体との付き合い方を知り続けていけば良いのでしょうか。
あなたは自分の生理の状態を詳しく把握していますか?
観察項目
変化を感じた時に、まずやるべきことはたった一つ。現在の身体の状態を正しく把握することです。特にご自身で観察しやすいのが毎月の生理の状態です。まずは現在の生理の状態を正しく把握することから始めてみましょう。
では実際にどのように見直せば良いのでしょうか。まずは以下の5つの項目を改めて観察してみましょう。
① 生理周期
② 経血量
③ 生理痛の有無
④ 経血の塊の有無
⑤ 全体的な体調
観察のポイント
観察のポイントが2つあります。
1つ目:「日ごと」で観察する
観察項目②~④は、生理全体で判断するのではなく、1日目、2日目、3日目の状態といったように、「日ごと」に観察しましょう。
2日目に経血の量が多い月もあれば、3日目が多くなる月もあるかもしれません。
2つ目:正しさよりも「現状把握」に徹する
上記に挙げた観察項目には「正常」と呼ばれる目安があります。
例えば
・生理周期は28日周期が一般的
・生理痛や経血の塊がないのが理想的 など
ですが、大切なのは「正しさ」よりも生理の状態を正しく把握すること。
1ヶ月前の生理と比べてどうかな?
3ヶ月前の生理と比べてどうかな?
周りの情報は一旦置いておき、まずは自分の生理に意識を集中してじっくり観察してみましょう。
発見する
観察を続けていくと
・経血量が減ってきた気がする
・生理周期が月によって遅くなったり、早くなったりする
・生理期間が短くなってきたかも・・・
自分でも気づかなかった新しい発見があるかもしれません。
大切なのは生理の観察だけではない
生理の状態を観察する際、一緒に観察して欲しいことがあります。それは、生活の観察です。
・生理1日目、2日目、3日目、それぞれどんな風に過ごしていますか?
・どんなものを食べ、何時に起き、何時に寝ていますか?
・仕事や家事の状況、ストレスの具合はどうですか?
身体の変化を感じた時、なぜ生理の観察だけではなく、生理中の過ごし方も観察もする必要があるのでしょうか。それは、日々の過ごし方が私たちの身体を作るからです。
1日1日の積み重ねが1ヶ月、1年となり、身体を作っていきます。ですが、生活が大切なのはわかっていても一度に全てを変えることは難しいですよね。ですから、まずは生理中の過ごし方から見直してみませんか?
ここで、生理中の身体のことを考えてみましょう。
生理中は「経血」が排泄されます。経血というのは、その名の通り「血液」です。ですが、東洋医学では経血というのは血液だけを指すのではなく、「気血水(きけつすい)」すべての要素を含むと考えます。
・気(き)は、元気、エネルギー、生命力
・血(けつ)は、栄養、潤い、心を安定させる
・水(すい)は、潤い、リンパ液
生理中は、この「気血水」が身体の外へ排泄されています。さらに、経血を排泄するために身体は膨大なエネルギーを使っていて、とても冷えやすい状態です。
「1ヶ月の中で、身体が最もデリケートになるのが生理期間」
そう考えるとどうでしょうか。あまり無理をしない方が良さそうですよね。
20代の頃は生理中も普段と変わらない生活をしても何も問題なかったかもしれません。ですが、20代には20代の身体に合わせた過ごし方があり、30代には30代の身体に合わせた過ごし方があります。身体の変化を受け取り、かつ年齢的にも変化のタイミングを迎えているならば、現在の身体に合わせて毎日の過ごし方を変えていくタイミングということです。
生理中の過ごし方を整理しよう!
では、実際にどのように生活を変えたら良いのでしょうか。生理中の身体に合う生活を知るために、まずは現在の生理期間の過ごし方を書き出してみてください。
・就寝時間
・睡眠時間
・食事の内容
・ストレスの有無
・1日のスケジュール
書き出したら、身体の気持ちになって生活リズムを俯瞰してみましょう。
・経血として「気血水」を排泄している
・経血を出すために全身のエネルギーを使っている
・冷えやすい状態
いかがでしょうか。生理中の身体の状態と、自分の生活リズムを俯瞰してみて気づくことはありましたか?
生活習慣は人それぞれですから、ピンとくる見直しポイントも人それぞれです。身体も日々の過ごし方も違うので、他の人に合う方法があなたに合うとは限りません。
・早く寝た方が良いかな
・温かい食事をとった方が良いかな
・あまり無理せず仕事は切り上げた方が良いかな
・無理にスケジュールを詰め込まない方が良いかな
ピンときたことを実践したら、「どうだったかな?」と身体の感覚を確認してください。
・少し寝起きが楽かも
・いつもよりイライラしないかも
・いつもより夕方の疲れが楽かもしれない
この感覚がわかるのはあなただけです。まずは生理期間からあなたの身体が喜びそうな過ごし方を選択してみましょう!
生理を知ることで、身体との付き合い方を知り続けていきましょう
生理は私たちの身体の状態だけでなく、現在の身体が求めている毎日の過ごし方も教えてくれます。年齢を重ねて身体の変化を感じたら、まず振り返って欲しいポイントは2つ。
・生理の観察
・生理中の過ごし方の振り返り
これからもより良い体調で生きるために、自分の身体との付き合い方を知り続ける習慣を始めてみませんか?