更年期とは?
更年期とは、閉経する前後5年の合計10年間を指します。閉経する年齢は、個人差がありますので、更年期の期間も個人差があります。だいたい40歳から55歳の女性が多いです。
更年期障害になる原因は?
更年期障害になる主な原因は、女性ホルモン(エストロゲン)の減少です。エストロゲンの分泌量は、女性の一生の中で大きく変化します。思春期に入り初潮を迎えると、エストロゲンの分泌が増え、妊娠・出産の適齢期とされる20~30代にピークを迎えます。そして、40代半ばから50代半ばにかけて急激に減少し、60代以降はほとんど分泌されなくなります。このエストロゲンが急激に減少する時期が更年期です。しかも、ただ減少するのではなく、増えたり、減ったりしながら、最終的に分泌されなくなります。このエストロゲンの変化についていけなくなると様々な不調が出てきます。
・生理の出血量が減ってきたor増えてきた
・1回の生理期間が短くなった
更年期障害の症状
更年期対策
陰陽のバランスを整える
自律神経の乱れが更年期障害を悪化させてしまうので、交感神経(陽)と副交感神経(陰)のバランスが整った生活をするのが大切です。陽が最も高まる時間が午前6時から正午、陰が最も高まる時間が午後6時から0時です。陽の時間帯には陽の活動を、陰の時間帯には陰の活動をするように心がけましょう。忙しい方ほど、陰の活動を少しずつしてみてください。
・朝日を浴びる(花の水やり、ごみ捨てなど)
・適度な運動
・仕事
・打合せ、考え事をする
・ときめく事をする
・ゆっくり過ごす
・ぼーっとする
・1人時間を作る
・考え事をしない
・スマホやテレビは極力見ない
エストロゲンの働きをカバーする
・骨や血管を丈夫にする
・コレステロールの調整
・皮膚や髪の潤いを保つ
・記憶力や集中力を保つ
・気持ちを安定させる
など
東洋医学的には?
エストロゲンの働きは、『腎』や潤いに関わる『陰(血・水)』が関係しています。腎を強化することで骨が強くなったり、白髪が減ったり、老化の進行を緩やかにします。また陰が充実すると肌が潤ったり、記憶力やメンタル面もカバーできます。
・温活(1年中湯船に浸かる、温灸、温かい飲み物を飲む、温かい食べ物を食べる)
・散歩やストレッチをして足腰の筋肉を強化する
・睡眠時間を確保する
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・ヨガや瞑想など深い呼吸を意識する
・血を補う赤身肉や魚を食べる
・スマホやPCを使い過ぎず、目をつぶる
・消化力を整えて、食べた物を栄養(気血水)に変えられるようにする
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栄養学的には?
栄養学的には、骨や血管、皮膚、髪などの材料になるタンパク質やビタミンD、ビタミンK、カルシウムを閉経する前から意識して食べましょう。ビタミンDは、朝日を10分、手の甲に日焼け止めなしで浴びるだけでも生成されます。
更年期に自律神経を整えて快適に過ごすことができていると、その後は女性ホルモンに振り回されることなく過ごせるので、60代以降に本当にやりたかったことに挑戦できたり、わくわくした人生を送ることができますよ。
この症状もしかして更年期のせいかな?と思われた方は、是非コメントくださいね。