はじめませんか?
こんにちは。働く女性のエイジングケアをサポートしている、サロン結香の矢澤ともみです。
3月に入り春めいた日も増えてきましたね。梅や桜の開花も楽しみですが、もう一つ心待ちにしているのが、3月~5月に食用として旬をむかえる「ヨモギ」
多年草のヨモギは、野原や土手沿いで見かける方もいらっしゃると思います。日本では、草餅の材料の他、天ぷらや混ぜご飯に使われたり、昔から食生活でも馴染みが深かったようですね。
さて、今回は食用ではなく「手」のエイジングケアにむけて、外用として使う「ヨモギオイル作りと活用法」をご紹介します。
Contents
「手」のエイジングケアとは??
日頃、あたりまえに使っている、自分の「手」
家事をするときや、仕事をするとき、重い荷物を運ぶとき・・
一日どのくらい「手」を使っているのだろうと考えると、朝起きてから寝る前までの時間、ほとんどかと思います。
年々、手に関するご相談が増えてきました。例えば、指のむくみ・肌の乾燥・親指の痛み。皆様は、同じような疲れでていませんか?
サロンでは手の疲れが楽になったあとに、ヨモギオイルを活用した「手」のエイジングケアをご紹介しています。このエイジングケアは、大きく分けて2つの役割りがあります。
1、 肌の悩みにむけたケア
手も顔の肌と同じように、乾燥の他、シミやしわ。手の脂肪が減少して痩せてくることで手の甲の血管が目立ちやすい方もいます。爪の血色不良、爪が割れやすいなど。
2、機能性の悩みにむけたケア
関節のこわばりや浮腫み。慢性的な指先の冷えなど。
ヨモギについて
ヨモギは別名で艾葉(がいよう)と呼ばれ、世界各地で収穫されます。日本では滋賀県にある薬草の聖地といわれる伊吹山産が有名のようです。江戸時代にはいると、さまざまな病気の治療に「お灸」という形で広まっていきました。
ヨモギには、温経止痛(おんけいしつう)といって、カラダを温めたり、痛みをやわらげ、肌の鬱血を緩和する作用が期待されます。(※炎症がひどく出血がつづく時は飲用としては控えてください。)
また、ユーカリを連想させる独特のスッとした香り。この香りの成分の1つ「シネオール」には、去痰作用があることから呼吸が楽になった方や、リラックス作用があった方がいらっしゃいました。ヨモギは使い続けてみると「ハーブの女王」と呼ばれるよさが実感でき、サロンのお客様にも喜ばれるようになりました。
私のヨモギオイル体験談
ここからは、体験談をご紹介します。私は基本的に「冷えやすい」体質です。ですから血行不良になりやすく、月経の時には経血に塊りがでたり、顔にはシミやクマがありました。手の甲には、人より血管(静脈)が目立っていたり・・。
仕事柄、トリートメント中の写真を撮る機会もあり、手のアップ写真の際は目立っていた血管がコンプレックスでもありました。
ですが、ヨモギオイルで手のマッサージをするようになって、浮き出ていた血管が薄くなってきたんです。冷えやすかった指先も温かさが持続するようになり、爪の色もだんだん明るくなっていきました。指先が温かいと、余分なカラダの力みも緩み、今では気持ちの安心感にも繋がっています。
こういう経験から、私と同じような慢性的に指先の冷えを感じる方や、水仕事が多い女性にむけて手のエイジングケアにヨモギオイルをお伝えするようになりました。
手軽にできる「ヨモギオイルの作り方」
【材料】
ホホバオイル50ml(今回は保存性が高いオイルを使用)
乾燥ヨモギ 6g
ボトル
ガーゼ(不織布のお茶パックでもOK)
ビーカー
鍋
水
【作り方】
1,お鍋に水を入れ沸騰したら、ホホバオイルと乾燥ヨモギをビーカーにあわせたものを、お鍋にいれ弱火で5分~10分程、湯せんして成分を出す。(ビーカーを使わずに、直接鍋に入れてもOKです。焦がさないようご注意ください)
2,オイルが人肌位に冷めたら、1を別容器に移し、しっかり濾す。
3,濾したオイルをボトルに移して出来上り。
オイルに抽出された、ヨモギの翡翠色もキレイですよ。
※オイルは鮮度が大切なため、1カ月以内に使い切ってください。長期使わない場合は冷蔵保管をオススメします。
※肌に違和感がでたら、使用を中止してください。
少し先のご自身にむけて
ヨモギオイルは、手だけではなく全身に使えるオイルです。立ち仕事で足の肌に鬱血がある方や、夏は蚊に刺された時の痒み止めにも活用できて、昔から私たちの生活に根付いていた薬草。自然が豊かな場所では、そろそろ川沿いに成長したヨモギを見かける機会が増えてきますね。フレッシュなヨモギの葉を使える春は、手仕事としての作業も楽しくてオススメです。
エイジングケアは、この年齢からはじめるという決まりはありません。すぐに成果がでるというよりも、じわじわと変化を感じられる方が多いようです。
ヨモギオイルで、年齢や疲れがでやすい「手」を労わることも、少し先のご自身へプレゼントにもなるのではないでしょうか?
いつまでも使いやすい「しなやかな手」になりますように。
それでは、また次回のコラムで元気にお会いしましょう!
この記事を書いた人