女性のココロと肌を癒す「やさしいお粥」の活用法
こんにちは。リンパドレナージュサロン結香の矢澤です。早いもので、そろそろ今年も折り返しの時期になりました。これから迎える梅雨から夏。洋服の衣替えをするように体調管理やスキンケアの準備はされていますでしょうか?
ジメジメとした湿度がある梅雨から、暑さが加わる夏にむけて、お粥をとりいれたココロと肌の体調管理をご紹介いたします。
春の肌をふり返ってみる
ココロも肌も、季節の移り変わりによって影響されています。
例えば、一年のはじまりの春は、気持ちも解放的になり、カラダは冬に溜まっていた老廃物をだしはじめます。排泄機関の1つでもある肌も、新陳代謝が活発になり、肌の油分と水分のバランスが乱れやすく、春先は肌の乾燥や、吹き出物がでやすかった経験はありませんか?
季節が心身にあたえる影響も、体調がいいときは少しの疲れでおわり、疲れが溜まっていると季節の影響がダイレクトに体調にひびいてしまいます。
そんな時は、一度たちどまり、自分の足元をみてみませんか?
ココロと肌を養う時間
ところで、最近、良く寝れていますか?
日本人は、世界の中で睡眠時間が短いといわれます。ココロと肌を養う土台となるのが睡眠の時間です。携帯でたとえると、充電している時間が睡眠。どんな風に、充電をしているのかで、携帯の電池のもちもかわりますよね。
睡眠も、寝入りが悪い時もあれば、夜中に目が覚めたり、なんだか寝起きもスッキリしない状態、私も経験したことがある一人でした。
そんなとき、睡眠の質がよくなったきっかは、夜に食べるようになったお粥だったのです。
まさか飲み物?!中国のお粥
お粥を食生活にとりいれるようになったのは、薬膳の楽しさを教えてくださった中国人の先生との出会いがきっかでした。
授業中、先生の肌をみると、肌の中からキラリとにじみ出る肌艶に気がつきました。どんなスキンケアをされているのか?当時の私は、肌表面のケアだけに目が向いていたのです。ですが、お粥を食べると肌に艶がでると、教えて下さったときは、頭の中に???があふれて。「お粥って・・・具合が悪い時にたべるものじゃないのかな?」
これが、日本と中国の食習慣の違いをしった出来事にもなりました。
中国では、お粥は主食のひとつ。ですから、日本だとお米と同じような位置づけで、つくる時に味付けはしなくて、食べる時に味を足たり、トッピングをすることが多いようです。
そして、お粥は飲みものよと。中国語で、食べるは吃チー。飲むは喝ホアー。ご飯を食べるのは吃飯チーファン。お水を飲むのは、喝水ホアーシウイ。お粥の場合は、喝粥ホアージオウ。
はじめは、飲み物といわれて、とまどいもありましたが、つかれわる文字をからも意味合いをしることができました。
「そうか!お粥ってスープのような飲み物なんだ」と。
睡眠の質がかわった夜粥
昔から、寝る○○時間前には、食事をすませましょう。このフレーズを一度は耳にしたことありませんか?これは、寝る時にお腹が一杯だと、胃がおちつかず、睡眠の質に影響がでやすいからという意味合いがあります。ただ、仕事をしていると、食事の量のバランスは、夜に多くなりませんか?一日、働いたあとの夜ご飯って、美味しいですしね。
自宅に帰る時間が早い場合は、それなりに食べてはいたものの、21時を過ぎる夜ご飯は次の日の朝にひびくようになり、だんだんと胃の重さを感じるように。食べないというのも、一つの選択ですが、カラダのエネルギー切れからの空腹だったときは、やっぱりなにか口にしたいもの。
以前、遅い時間に帰宅した際、冷蔵庫をあけると、朝にまとめてつくったお粥の残りを発見。パクリと口に運んだ時、不思議なことに少しの量でも、満足感があることに気が付きました。
それから、夜にお粥を食べるようになると、徐々に寝入りもよくなり、朝起きるとお腹がぐぅーと減るように。気がついたら肌に艶がでて、ココロにも余裕が生まれ始めていました。
梅雨から夏の睡眠をサポートするお粥
ひとえに、睡眠の質をよくするといっても、季節それぞれの環境の影響が絡んできます。
梅雨は、湿度。夏は、暑さ。
この時期は寝る時に、カラダに余計な湿気や熱がこもらないよう、お粥の具材で調整しています。
温かいシンプルなお粥だけでも、食べると汗がでて、汗から水分や熱がパッと発散できます。それでも、しんどいときは、余分な熱をとってくれる食材を足したりと、体調と相談しつつ調理しています。
そして、気をつかう機会が多かった日は、ココロの栄養を補う食材を。
湿度や暑さがつづく季節は、気持ちにも疲労がでやすいので、ココロを癒すようなお粥で養生。
自分を労わる選択
お粥は消化にやさしいだけでなく、自分を労われるような、やさしさもあります。なかなか自分のことを労わるって、一番むずかしいかもしれません。
けれど、昔の方々の経験から、お粥を食べると長生きすると、今も伝えられ大切にされている話があります。その頃から、お粥は人々の癒しになっていたのかもしれませんね。それは、また別の機会で、ご紹介させてください。
寝苦しさがでてくる、これからの季節。ココロと肌を養う睡眠時間が充実できるよう、夜の飲食を見直してみたり、時には、お粥という選択肢も1つの体調管理にお役立てください。
それでは、次回のコラムで元気にお会いしましょう。