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行き過ぎた解釈が失敗を招く?!正しいダイエットは中庸を目指す

行き過ぎた解釈が失敗を招く?!正しいダイエットは中庸を目指す

漢方薬店kampo’s薬剤師の鹿島絵里です。現代医学と東洋医学の知見に基づきながら、今にちょうどいい情報を発信していきます。

永遠にダイエットしている人へ

陽気が増して薄着になることが多くなりました。スタイルが気になり、ダイエット情報に目が行きがちになります。体重だけでなくスタイルを重視する点では、ボディメイクと表現する方が適切かもしれませんね。
実は、春から初夏にかけてはダイエットやボディメイクに適したシーズンです。露出する機会が増えて意識が高まるのもそうですし、内から外に向かう気の流れを支持する春の性質もまた、成果が出るのを後押ししてくれます。

一方で、「いつもダイエットを気にしているけど、効果が実感できない。仮に目標を達成できたとしても、また元に戻ることを繰り返していて終わりがない。なにかいい漢方薬があれば知りたい」こんな会話を実際にやり取りした覚えのある方、また共感できてしまう方は大勢いらっしゃるでしょう。
漢方薬に頼るのは、本当に正しいやり方でしょうか。もちろん功を奏するときもあるでしょう。ですがまず、方法を振り返る必要があります。うまくいかないダイエットの多くは、身体の力を無視したトリッキーなやり方に原因があります。なぜ実感できるだけの効果がないのか、なぜうまくいってもまた元に戻ることを繰り返すのか、その答えを整理してみる必要があるでしょう。

中庸になるには波を受け入れる

中庸とは

東洋医学の視点で行うダイエットの着地点は「中庸ちゅうようです。行き過ぎ、偏りがなく、バランスのとれた状態という意味です。これは、不健康に痩せたり、回復やケガを無視してひたすら筋肉を鍛え上げて身体を作る、ということとはベクトルが違います。
人の身体にはあるべき流れ、いわゆる「代謝」と呼ばれる持って生まれた能力があります。東洋医学では、この代謝の能力を100%発揮できることが理想と考えます。代謝の力が滞っているのは何らかの行き過ぎ・偏りの結果で、このためにダイエットの必要な身体になっている、と解釈するわけです。実際に100%は難しいものですが、限りなく近づくことを目標にしています。

行き過ぎた解釈は失敗に終わる

さて、これを踏まえて食事の振り返りです。ダイエットのためにやっているという努力や工夫は、自然な代謝を妨げていないでしょうか。短期的に体重を減らすことだけに注目していると、あるべき身体の流れを無視せざるを得ません。徹底した糖質抜きや断食などは、長期的には到底続けられない、続けるべきでない方法です。

人の身体はエネルギーとして糖質を利用しますが、それだけではありません。代謝のカギを握る腸内細菌もまた、糖質を必要とします。これを供給しないことがそもそも問題ですし、本能的に「足りない」と感じて他のもので穴埋めしようとする新たな問題も出てきます。「糖質をとらないけれども、タンパク質はいくらでも食べてもいい」という妙なルールを自分の中でしいてしまい、悪循環に陥っていることは残念ながらよく聞きます。これはもう、自然な流れ、あるべき代謝からかけ離れているといえます。

自分マニュアルを用意する

断食なども長く継続すべきでないダイエット方法です。体調や食欲はいつも一定ではなく、そもそもむらがある、ということを初めに覚えておきましょう。食事を抜いてみたら体がすっきりしてとても気持ちがよかった経験が、こうした無理な方法を肯定してしまうのかもしれません。一度うまくいったから、未来永劫、食事はできるだけ取らないように、というのは違いますよね。食事を抜くことで体調がよくなったのは、そのときに身体が食事を抜くことを求めていたからです。逆もまた然り。よく食べて元気になったからと言って、いつもお腹いっぱい食べることを身体は求めていません。気候や運動量、ストレスや前の食事の影響などで、食べたい欲求も代謝の能力も変化します。必要なときにしかるべき食事をとらないでいれば当然、身体の自然な流れは邪魔されます。あとで反動でドカ食いするくらいなら、その衝動が起こらない程度に食事の回数や量をコントロールする方がずっと賢いです。
「こんな体調のときはこんな風に対応する」という自分マニュアルを数パターン用意しておけるといいですね。

食べ過ぎを抑える漢方の知恵

もしいつも食欲旺盛で困るという場合は、胃熱があって腐熟(消化)が亢進している状態と考えて対策してみましょう。胃熱はストレスや飲酒などが原因になりやすいです。食べたい気持ちがどうにも止まらないとき、胃熱を助長する生姜、ネギ、ニラ、アルコール類などを避け、胃熱を抑えるトマト、きゅうり、大根おろし、緑茶などを取り入れてみるといいでしょう。
習慣に落とし込むことが困難なダイエット方法は、行き過ぎ・偏りがある証拠。代謝を高めながら気持ちよく続けられるように、マイナーチェンジしてみましょう。

ここまで分析して初めて、漢方薬という選択肢が生まれます。次に挙げる「ダイエット・ボディメイク実践中に評価したいポイント」の中で、漢方薬が関わることができるのはどの部分でしょうか。

・食事の内容、体重
・パーツの形、全体の姿勢
・便通
・運動と疲労回復
・情緒の安定
・睡眠の質
・生理、更年期に関わる症状
列挙したポイントの下5つは特に、漢方薬の介入の余地がある項目です。便通の滞り、運動による瘀血や疲労、情緒の波、睡眠の質の低下、血の道症と呼ばれる女性特有の症状、これらは中庸の身体作りに無視できない問題であり、漢方薬が著効することがよくあります。

体重だけでは中庸を評価できない

低糖・高タンパク、置き換えなどの食事は、現代で大変支持されているダイエット方法ですね。例えばこれらを実践しているのに上手くいかないと感じるとき、「行き過ぎた解釈」をしてしまっていないか見直してみましょう。また、万人に効果が出る方法というわけではありません。代謝を妨げる原因として他に心当たりがあるなら、そちらと向き合うことが必要です。便通や運動、女性であれば生理周期など、あれこれひっくるめて全て代謝の質に関わります。

また、ダイエット、ボディメイクの評価は体重計だけでするものではありませんね。体重は指標の一つにすぎません。身体の形や姿勢などのスタイルをよく観察すること、睡眠の深さや情緒の安定などを記録してみることで、今のやり方が代謝を改善して中庸に向かわせるのに適切かどうかを総合的に判断することができます。
ダイエットは期間を決めて結果を出すものではなく、維持・継続できる習慣で体質を改善するもの。流行りのやり方よりも、自身の好みや性質を分析して中庸に近づくことで、永遠のダイエットを卒業しましょう。

食良品店FOOD LAB

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同社が運営するFOOD LABは築地にあり、1階が無添加食品のセレクトショップ、2階は薬膳鍋(飲食店)と、食を健康的に楽しめるような店舗です。

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