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寝つきが悪いタイプの方
寝つきが悪いタイプの方は、オンオフのスイッチの入れ替えが上手くできなくなっています。東洋医学的には、オンは陽、オフは陰です。
・寝る直前までパソコン、スマホ、テレビを見ている
・夜間の飲酒やカフェインの摂取
・翌日イベントや発表など普段と違うことがある
寝つきを良くする養生法
1.「気」を下げる
・パソコン、スマホ、テレビは寝る2時間前までにして、目を休める。
2.こもった「熱」を下げる
・上半身に熱がこもる方は、下半身が冷えていることが多いので、下半身を動かす。
・半身浴で下半身を温める。
おすすめ漢方薬
養生法をしてもなかなか寝つけない方にオススメな漢方薬は黄連阿膠湯(おうれんあきょうとう)です。こもった熱を冷まし、寝つきを良くしてくれます。湿疹などの皮膚のかゆみにより眠れない方にもオススメです。
気の巡りをよくする方法はこちらもチェックしてください。
気の巡りを良くして快適な睡眠を! ステラデンタルクリニックに所属している薬剤師・国際中医臨床薬膳師の豊田暖佳です。 なんだか寝つきが悪い。途中で目が覚める。寝ても寝ても眠い。など睡眠のお悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。 […]
夜中に何度も目が覚めるタイプの方
寝るためにはエネルギーが必要で、熟睡できないということは、「陰」が不足していると考えます。陰の材料は「血(けつ)」です。材料不足により、寝続けることができなくなってしまっています。血が不足している場合もありますし、血を使い過ぎている場合もあります。
・疲れているのに眠れない
・寝た気がしない
・悩み事をしている
・深夜まで勉強や仕事をしている
・目の使い過ぎ
ぐっすり眠れる養生法
1.「血」を補う
・日中にリラックスして目を閉じる。
(パソコンやスマホを長時間見る方は、30分に1回くらいは目を最低でも1分閉じる習慣をつけましょう)
・胃腸を整えて、食べた物をしっかりと血に変えれる体にする。
・赤身の肉、魚介類など血を補う食材を食べる。
血を補う方法はこちらもチェックしてください。
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2.「血」の使い過ぎを減らす
・サウナやホットヨガ、高温のお風呂での発汗は避ける。(汗も血からできています。)
・夕方以降は焦ることはストップして、リラックスして過ごす。(陽が最も高まる時間は午前6時から正午、陰が最も高まる時間は午後の6時から0時と言われています。ですので、午後6時ごろからは、陰の時間に入ってくるので、ゆったりとスイッチを切る準備をしてください。)
おすすめ漢方薬
食欲も落ち、心身ともに疲れて熟睡できない方にオススメ漢方薬は帰脾湯(きひとう)です。気と血を補って、寝る体力をつけてくれます。
寝ても疲れがとれないタイプの方
東洋医学の考えである五行説の中の『肝』に負担がかかる生活をしている可能性があります。
・脂っぽい物や甘い物、加工食品の食べ過ぎ
・パソコン、スマホ、テレビを長時間見ている
・イライラしやすい
・運動不足
寝ている間に、消化液を出して食べ物を消化し(胆の働き)、その後肝臓でその日の毒素を解毒し、血液を綺麗にします。上記のような肝に負担がかかる生活をしていると、血液の汚れが、肝臓が解毒する能力を超えてしまい、汚れが蓄積し、疲れが取れにくくなってしまいます。それが続くと下記の臓器や感情へも関係してくると言われています。
肝 |
胆 | 目 | 怒 | 筋 |
・消化不良
・目が疲れやすくなる
・さらに怒りっぽくなる
・疲れやすい
などの症状が現れます。
肝に負担をかけない養生法
・毎日飲酒している方は、週に2回でも休肝日を作る
・食事が遅くなる日は、スープやおかゆなど消化の良い物を食べる
・日中も目を休める
・ヨガなど深呼吸をする習慣を作る
肝に負担がかかっている方はこちらをチェックしてください。
春はストレスに要注意 体からのサインも見逃さないで!トラブル解消法 春は肝の季節 二十四節気において春の始まりとされる立春。2022年の立春は、2月4日です。暦の上ではすでに春です。 東洋医学では、春は「肝」の季節とされています。 […]
おすすめ漢方薬
強いストレスを感じ、寝ても疲れがとれない方にオススメな漢方薬は、柴胡疎肝湯(さいこそかんとう)です。気の巡りを良くし、肝の負担を和らげます。
ご自身の眠れない身体のサインをまずは観察し、ご自身に合った養生法を実践してみてください。オススメ漢方薬は、ドラックストアでは取り扱いがない場合がありますので、漢方専門の病院や歯科医院、薬局にお問い合わせください。