みなさん、こんにちは。食育アドバイザーで、プラントベース子育てをしている、櫻井麻友です。
今回は、夏のお悩みに夏野菜を使った簡単レシピを紹介します。
夏の便秘にはこの野菜!
夏のお悩み!というと色々思い浮かぶと思いますが、『冷え』や『むくみ』などに続いて多いのが、『便秘』のお悩みなのです!
通年通して、便秘に悩んでいる方は多いと思いますが、夏も便秘になりやすい要因がたくさんあるのです。
最近では、お子様でも便秘になる子が多いと聞くこともあります。たかが便秘!と思う方もいるかもしれませんが、便秘はとても深刻な症状なのですよ。
便は身体のお便りであり、体調のサインでもあります。腸をきれいにしておくことは、免疫力を高め、自然治癒力を高めることに繋がります。ですので、特にお子様が便秘などということは、あってはならないことですね。
漢方では、便秘に4つのタイプがあります。『熱秘』『寒秘』『燥秘』『気秘』に分けられているのです。夏の暑さで身体が熱を持ち、腸内の水分が失われてしまったり、冷たい飲み物やクーラーなどで身体が冷えて、腸内も冷え切ってしまったり、夏の季節は『便秘』になる要因がたくさんありそうですね。
そこで今回は、便秘におすすめの簡単レシピを紹介します。使う野菜は、夏の定番野菜『おくら』です。
夏はそうめんなどでも、大活躍する野菜なのではないでしょうか。おくらの季節は、6月から9月の夏の季節です。
五性 涼
帰経 肝・肺・腎
薬膳でも、腸を潤す効果があるので、便秘を改善し腸内環境を整えてくれます。さらに、消化を促進する効果もあるので、夏の食欲不振の際にもおすすめの食材です。
栄養素ももちろん抜群です。
○ムチン(食物繊維)
◯β-カロテン
◯ビタミンC
◯葉酸
◯カルシウムなど
おくらと言えば、まずネバネバを思い浮かべますね。あのネバネバ成分が、ペクチンやムチンなどの食物繊維なのです。食物繊維が腸内環境を整え、便秘に効果的ということは、ご存知の方が多いかもしれませんね。おくらに含まれる食物繊維のペクチンは、夏の便秘で多いコロコロ便にも効果的で、水分の無くなった便を柔らかくし、排便を促してくれるのです。さらに、おくらの食物繊維は、野菜の中でも上位であり、食物繊維が多いと言われている、ごぼうの2倍とも言われているのですよ。また、ムチンは胃粘膜を保護する効果、ペクチンは血圧を下げる効果もあるのです。
そして、β-カロテンやビタミンCは、抗酸化作用がありますので、免疫アップや、アンチエイジング、生活習慣病予防にも効果的ですね。
とまらないおくらスナック
おくら料理と言うと、シンプルに切ってご飯に乗せたり、そうめんと一緒に食べたりする方が多いのではないでしょうか。もちろんそのままでも、粘りが出てとても美味しいですよね。
ですが今回は、ただ切って食べることに飽きた!という方にもとてもおすすめです。さらに、ネバネバが苦手という方、おくらはあまり好きなじゃないというお子様にも、おすすめのレシピですので、是非お試しください!スナックのように、パクパクと止まらない美味しさですよ。1袋では足りないかもしれませんね(笑)
そして、今回の味付けには、味噌を使います。味噌もご存じのように発酵食品ですので、腸内環境を整えてくれる食材ですね。薬膳では、水の巡りを良くする食材で、身体の熱を取ってくれたり、食欲不振やむくみにもおすすめです。
五性 寒
帰経 脾・腎
さらに、レシピで使う材料は、おくらのみなのであっという間に出来てしまいます。忙しい日にも、大人のおつまみにもおすすめですよ。
レシピ
材料
味噌 小さじ2
みりん 小さじ1
片栗粉 小さじ5(おくらの大きさによって、足りない場合は増やしてOK)
油 適量
作り方
1.おくらを1センチくらいの大きさに切る。
2.味噌とみりんを合わせておき、おくらを和える。
3.片栗粉をまんべんなく付けて、少し多めの油で焼き上げる。
4.きつね色になったら完成!
まとめ
いかがでしたでしょうか?おくらのみで、簡単すぎるおかずが出来てしまいましたね。これならお子様も喜んで食べてくれるはずです。子供も大人も、みんなで美味しく食べて、腸から健康になれたらとても嬉しいですよね。
今回は、お味噌味にしましたが、お醤油とにんにくを入れてパンチを出したり、大人のおつまみでしたら、塩胡椒や七味唐辛子などをかけてたべても美味しいですよ。是非お試しください!