今回は、日本の伝統食『梅干し』を使った簡単レシピを紹介します。
暑さ対策にはこの食材!
夏の暑さもまだまだ続いていますね。30度を超えると暑さも危険な状態になり、熱中症なども心配になりますよね。
そこで、昔から暑さ対策に食べられてきたものが、日本の伝統食材『梅干し』なのです。自然と共に過ごしてきた、昔の人の知恵はとても大切で、理にかなっているのですよ。まさに、熱中症の際に飲まれる経口補水液は、昔の人が体調が悪い時に自然に食べていた、梅干しを乗せた重湯をモチーフに作られたとも言われているのです。
そんな梅干しは、昔から薬としても用いられており、旅先でも熱病や風土病にかからないように、持ち歩いていたそうです。『梅はその日の難のがれ』『梅干しを食べると難が去る』とも言われ、昔から今に渡り愛されている食材なのですね。
今回は、そんな梅干しを使った簡単おかずレシピを紹介します。その前に栄養素も見ていきましょう。
五性 平
帰経 肝・脾・肺
梅干しは、昔は漢方薬として使われていたくらい身体に良いものなのです。薬膳でも、『梅は三毒を断つ』と言われており、『食毒・血毒・水毒』をとってくれる万能薬なのですよ。エネルギーを補う食材で、胃腸の調子を整えてくれ、疲労回復、夏バテ、風邪の際にもおすすめです。
そして、栄養素ももちろん豊富です。
◯クエン酸
◯リンゴ酸
◯バニリン
◯ビタミンE
◯カルシウム
◯ポリフェノールなど
まずは、梅干しと言えば酸味が特徴ですね。聞いたことがある方が多いと思いますが、酸味の元はクエン酸です。
クエン酸は、エネルギー代謝を活性化させ、疲労回復に効果的なのです。また、クエン酸には、熱中症に必要なミネラルを身体に吸収しやすくするのです。ですので、梅干しを摂ることで、熱中症対策になるのですね。
また、胃腸にもよく食欲不振にも効果的なので、夏バテの症状にもおすすめです。クエン酸は、一度にたくさん摂っても、時間が経つと身体から出ていってしまうので、ちょこちょこ取り入れるとよりいいですね。
さらに、植物乳酸菌が豊富ですので整腸作用もあり、生活習慣病や美容、アンチエイジングにも効果的なのです。老若男女問わず、良いことづくめですので、1日1粒食べてほしいですね。
梅干しおかず
今回は、ご飯にのせてもよし、そうめんと一緒に食べてもよし、野菜に和えてもよしの万能梅干しレシピを紹介します。ごはんが進むこと間違いなしですよ。
そして、今回のレシピで一緒に使う食材は、塩昆布や薬味です。昆布も昔から健康の為に、よく食べられている食材ですね。なんと、昔の人は疫病にかかった際に、梅干しと昆布を入れたお茶を飲み、回復したという言い伝えもあるそうですよ。また、薬味も身体を温め、夏にはとてもおすすめの食材です。
五性 寒
帰経 肝・脾・腎
レシピ
材料
味噌 大さじ1
塩昆布 大さじ1
ネギ 約1/5本
みょうが 半分
しそ 2枚
アガベシロップやはちみつ 小さじ2(お好みで)
※梅干しの種類によって塩味が異なるので、好みで調整してください!今回のレシピでは、自家製の梅干しを使用しているので塩味が強く、シロップを足してマイルドにしました。
作り方
1.梅干しは種を取りほぐしておく。
2.ネギ、みょうが、しそは細かく刻んでおく。
3.全ての材料を合わせ、よく混ぜれば完成!
まとめ
いかがでしたでしょうか。混ぜるだけの簡単レシピですので、作り置きしておくといざという時にとても便利ですよ。夏の暑さで食欲がない時も、このレシピでしたらきっとお箸が進むはずです。また、食欲不振の際は、お湯に溶いて飲む事もおすすめです。おつゆ代わりにもなりますし、1杯でとても元気になりますよ。
また、梅干しは添加物などが入っていない、自然なものを使うことをおすすめします。自然派のスーパーやネットなどですぐに見つけることが出来ますよ。せっかくですから、身体に良いものを取り入れたいですね。
暑い季節や、体調が優れない時、もちろん普段のおかずにも、是非梅干しレシピをお試しください!