漢方素材を使った簡単なドリンクレシピをご紹介
化粧品会社で主に薬事業務を行っている、薬剤師のあやかです。
皆さんは日々のオフィスや在宅勤務でのお仕事中、何を飲んで過ごしていますか?今回は、お家ではもちろん、オフィスでも簡単にプチ養生できるような薬膳ドリンクレシピを紹介します!
ちょっとリラックスしたいときや、一息つきたいとき、あとひと踏ん張りがんばりたいときなどに活用してみてくださいね。
Contents
シナモンコーヒー
始業時やお昼休みのあとに、キリっと業務をスタートしたいときにおすすめの「シナモンコーヒー」。
わたしが何かにとりかかる際のルーティンのひとつです。コーヒーの味とシナモンのスパイシーな風味が絶妙で、気分を晴れ晴れとしてくれるので、やる気と集中力がアップします。
現在はスーパーや100円ショップなどでも簡単にパウダーが手に入るので、デスクに一瓶置いてみてください。
(※シナモンシュガーではなく、ピュアなシナモンパウダーを選びましょう。)
薬膳Point「シナモン」
シナモン「桂皮(ケイヒ)」は、熱性で、血管を拡げて血流を促進し、体を内側から温めてくれる作用があるので、冷え性気味の方やこれからの寒い季節にもおすすめ。また、胃腸を温めることで消化機能の働きも高めてくれるので、午後一番に飲むのもおすすめです。
夏はアイスでももちろん美味しいですが、夏の冷房で冷え切ったオフィスではぜひともホットで飲み、内臓は温めてあげることを意識してみると、寒暖差による疲れの対策にも。
ブラックでもミルクをいれても美味しく飲める一杯です。小腹が空いた時には、アーモンドミルクで割ったラテにするとよりヘルシーに過ごせますよ。
黒豆、なつめコーヒー
黒豆や棗をお湯で煮出した薬膳茶や紅茶でも美味しいですが、実はコーヒーにも合うんです。
ホットのブラックコーヒーに煎り黒豆4~5粒と棗1粒を入れてみてください。数分経つと黒豆やなつめがやわらかくなり、コーヒーにほっこりとしたコクと甘みを与えてくれます。
デスクでついつい食べてしまうキャンディーやチョコレートのストックを、黒豆や無塩ナッツ・なつめなどのドライフルーツなどにチェンジし、ドリンクにもアレンジしてみましょう◎
薬膳Point「黒豆」
血の巡りを良くし、水分代謝を高めてくれる「黒豆」は、デスクワークでむくみがちな女性に取り入れて欲しい食材の一つ。また、黒い食材は腎の働きをよくするので、滋養強壮や疲労回復にも良いとされ、少しリフレッシュしたいときに取り入れるのもおすすめです。寒さで腎の働きが低下しがちな冬に取り入れたい食材のひとつです。
薬膳Point「なつめ」
心と脾の働きを高める「なつめ」は、胃腸の調子を整えるだけでなく、不安感も和らげてくれると言われています。ミスをしてしまったり、仕事が忙しかったりと、少し落ち込む気分の時や睡眠不足のときなど、あとひと頑張りしたいときに取り入れるのがおすすめです。
ジンジャーチャイ/ココア
お好きな紅茶で作ったミルクティー、またはココアにジンジャーパウダーとターメリックパウダーを振りかけるだけの簡単な滋養強壮ドリンク。
シナモンパウダーと同じくらい使いやすいのがジンジャーパウダー。チャイなどの紅茶などにはもちろん、ココアにも程よいスパイス感を与えてくれるので、お仕事中にもおすすめのアレンジです。
薬膳Point「ウコン」
二日酔い対策として有名な「ウコン」は、気を巡らせて整えたり、肝臓や胃腸の調子を整えたりしてくれます。クルクミンには抗酸化作用やコレステロールを下げる作用も期待できるので、簡単なスパイスアレンジで生活習慣病対策として取り入れてみるのも良いですね。
また、同じショウガ科のウコンである、ターメリックもチャイやココアの風味をスパイシーにしてくれ、ほんのり甘みも与えてくれるので、ジンジャーのピリっとした風味をマイルドにします。
薬膳Point「生姜」
代謝を高めて、身体を温めてくれる食材で知られる「生姜」は、お腹から温めてくれるため胃腸の機能も高めてくれます。これからの冷える時期や、冷房によって内臓から冷えてしまい起こる腹痛や、食欲があまりないときに取り入れたい食材です。
すり下ろした生姜を使うのは難しいオフィスやお仕事中にも、パウダーなら簡単に取り入れられますし、添加物たっぷりの生姜チューブよりもヘルシーですよ。
簡単にプチ養生できる薬膳ドリンクで一息ついて、リラックスしながらもうひと踏ん張りがんばりましょう◎