みなさん、こんにちは。食育アドバイザーで、プラントベース子育てをしている、櫻井麻友です。
今回は、とっても簡単でなんでも使える、万能ダレを紹介します!
日本人の伝統食『味噌』
早速ですが、みなさん『味噌汁』毎日飲んでいますか?
『味噌』は日本の伝統的な発酵食品であり、今では世界でも人気があり、スーパーフードとも言われているのです。もちろん栄養たっぷりということは、みなさんご存知ですよね。
味噌は、平安時代から食べられていたとされ、昔はとても貴重な物で、薬としても使われていたそうですよ。
庶民の食の解説書「本朝食鑑」には、『腹中をくつろげ、血を活かし、百薬の毒を排出する。胃に入って、消化を助け、元気を運び、血の巡りを良くする。痛みを鎮めて、よく食欲をひきだしてくれる。』とも書かれていたそうです。
薬として飲むほど、栄養がたっぷりで身体に作用すると言うことなのです。昔から『医者に金を払うより味噌屋に金を払え』ということわざがあったり、『味噌汁は薬だ』と言いますが、本当にその通りなのですね。
栄養満点な味噌
今回は、そんな味噌の簡単レシピを紹介します。味噌汁はもちろんですが、飲むだけじゃない味噌レシピです。
その前に栄養素をみていきましょう!
五性 寒
帰経 脾・腎
味噌は薬膳で、水の巡りを良くする食材です。身体の水分を排出させるので、むくみや食欲不振におすすめです。また、熱がこもっている時にも良いので、発熱やのぼせにも効果的です。風邪や熱が出た際には、溶いた味噌を飲むだけでも効果がありますよ。
◯ビタミ
◯食物繊維
◯イソフラボン
◯トリプトファン
◯レシチン
◯サポニン
◯ 脂肪酸エチル
◯ 遊離リノール酸など
味噌はみなさんご存知の通り、大豆から出来ていますね。大豆は、人体を構成する三大栄養素の、タンパク質がとても豊富で、体内で生成できない『必須アミノ酸』を含む20種類のアミノ酸が含まれているのです。またその他にも、味噌ほど1つの食品に、たくさんの栄養素が入っているものはないと言われるほど、栄養価が高いのですよ。
その中でも、最近注目されている成分は、脂肪酸エチルです。この成分はなんと癌の増殖を抑えてくれる!?とも言われているのです。ある調査では、味噌汁を毎日飲む男性は、まったく飲まない男性に比べて胃がんによる死亡率が低いというデータが公表されているそうです。驚きの効果ですね。
さらに、トリプトファンは、幸せホルモンの『セロトニン』の分泌を促す働きがあるのです。幸せホルモンに加えて、不眠や精神安定にも良く、さらに記憶力や集中力を高める効果もあります。
また、味噌に含まれる遊離リノール酸は、美白にはとても重要な成分で、シミやそばかすの原因である『メラニン』の生成を抑制してくれるのです。それに加え、味噌の乳酸菌や麴菌は、生きたまま腸まで届くので、腸内環境にもとても良いですね。
本物の味噌を食べよう!
そこで、生きたままの味噌を取り入れることがとても大切なのですが、近頃は菌が生きていない味噌が売られていることが、とても多いのです。生きていない味噌は、もちろん『発酵食品』とは言えませんね。
レシピを紹介する前に、せっかく食べるのですから、美味しくて身体にも良い、生きている味噌の選び方を紹介しますね。
まず、生きていない味噌は、菌が生きていないだけでなく、アミノ酸などの食品添加物が含まれていることがあります。味噌は身体に良い!と思って食べていたら、実は身体に良くないものだった、ということになってしまいますね。
また、酒清、アルコール殺菌・出汁入りと書かれている味噌も要注意です。殺菌はもちろん、高熱加工をすれば、菌は死んでしまいますね。
ですので、選ぶ際は、国産100%大豆か、食品添加物は含まれていないか、殺菌や高熱加工はされていないかを確認すると良いですね。このような内容のお味噌がおすすめです!
もっと簡単に、一目で分かる方法もあります。ポイントは、『冷蔵保存されているか』『パッケージに呼吸口が付いているか』です。
スーパーでは、ほとんどが冷蔵保存されていない味噌ですね。買う味噌がない!なんて時もあります。冷蔵保存は、発酵を抑える為なのです。そして、パッケージの呼吸口は、発酵している味噌でしたら、絶対に必要なもので、呼吸口がなければ、パッケージがパンパンになってしまいますね。
スーパーなどで、見つけることが難しければ、今はネットでも簡単に選ぶことが出来ますので、是非生きている、安心安全な味噌を食べることをおすすめします!
レシピ
今回は、簡単で万能の胡麻味噌ダレを紹介します。混ぜるだけで出来、色々な料理にも使えてとても便利ですよ。
材料
炒りごま 大さじ2
すりごま 大さじ1
みりん 大さじ1
しょうゆ 大さじ1
砂糖 大さじ1
ごま油 大さじ1
酢 大さじ1
※炒り胡麻以外、全部大さじ1なので、簡単で覚えやすい!
作り方
1.すべての材料を良く混ぜれば完成!
まとめ
いかがでしたでしょうか。混ぜるだけでとても簡単でしたね。
今回は、トマトときゅうりにかけてみましたが、サラダや焼き野菜、大根などの煮野菜、お肉やお魚、パスタソースやそうめんの付けダレ、冷やし中華のタレ、色々と万能に使うことが出来ますよ。つけだれの場合はお出汁を少し入れたり、豆乳を足しても美味しいと思います。また、コチュジャンを少し入れたり、ニンニクを足してパンチを出しても美味しいですよ。コチュジャンを入れると、一気に韓国風になり、サムギョプサルのタレにも使えます。
美味しいのにこんなに身体にも良いなんて、食べなきゃ損ですね!
安心安全な生きている味噌を選び、健康で美味しい味噌ダレを是非お試しください!