今回は、食欲がない!そんな時にもおすすめの、簡単レシピを紹介します。
食欲不振にはこの食材!
暦の上では5月20日は『小満』。この頃は、走り梅雨とも言われ、雨が続くことが多いのです。小満が過ぎると、そろそろ本格的な梅雨も始まると言うことですね。雨が続くと、やはり湿気が多くなりますね。湿気が多いと、私達の身体の中にも湿気が溜まりやすくなってしまうのです。
そこで、起きやすい症状が『食欲不振』です。暑くなり、湿度が高くなると、さっぱりとしたものが食べたい。あまりたくさん食べられない。食欲がわかない。などの体調不良を起こす方が多いのです。
漢方で梅雨の季節は『脾』が弱くなりがちです。脾の機能が低下すると、食欲不振などの症状が起きてしまいます。さらに、暑くなると、冷たい飲み物を飲んだり、夏野菜や果物をたくさん食べすぎてしまいます。このような原因でも『脾』の機能が低下してしまいます。脾が弱ると、エネルギーを作りだすことも出来なくなり、食欲もなくなり、疲れやすくなってしまうのですね。
そこで今回は、梅雨時期の食欲不振におすすめの、レシピを紹介します。使う食材は、『もやし』です。もやしは安価で手軽に調理が出来るので、良く使うという方もいるのではないでしょうか。
五性 寒
帰経 心・脾
もやしは、水の巡りを良くする食材です。身体の熱や、身体の中の余分な水分を取り除いてくれると言われています。ですので、夏バテや食欲不振、むくみの改善におすすめの食材です。水太りの方にも良いですね。
栄養があまりなさそう!と思われがちのもやしですが、実は栄養満点の食材なのです。
◯アスパラギン酸(アミノ酸)
◯カルシウム
◯ビタミンB1
◯ビタミンB2
◯ビタミンC
◯食物繊維など
身体の水分代謝には、カリウムとナトリウムが関係していますが、ナトリウムの量が増えてしまうことで、身体に水が溜まりやすくなります。もやしに多く含まれる『カリウム』を摂ることで、ナトリウムが排出され、身体の中に溜まってしまった余分な水分も一緒に排出することが出来るのです。身体の水分調節がうまくいくことで、食欲不振の改善につながるのです。
また、アスパラギン酸も利尿作用があるので、ジメジメした季節には良い栄養素ですね。
もやしとにらのあんかけ
今回は、もやしとにらのあんかけレシピを紹介します。トロトロのあんと絡み合ったシャキシャキのもやしが、なんとも癖になり食欲も増してきますよ。ご飯にかけて、あんかけ丼にしても良いですし、焼きそばにかけて、あんかけ焼きそばにしても美味しいと思います。もちろんそのまま食べてもOKです。
また一緒に使うにらは、エネルギーと血の巡りを良くする食材です。身体を温め、内臓の機能を高める効果がありますので、食欲不振の際にはとてもおすすめの食材なのです。もやしとの相乗効果で、より食欲が出そうですね。
五性 温
帰経 肝・脾・肺・腎
レシピ
材料
にら 70g
油揚げ 1枚
生姜 ひとかけ
片栗粉 小さじ1
ごま油 適量
☆調味料
オイスターソース 大さじ2
醤油 大さじ1
アガベシロップ 大さじ1
中華だし 5g
※今回はあんかけにするために少し味を濃くしています。そのまま食べる方は、中華だしやオイスターソースを少し控えめにしてくださいね!
作り方
1.にらと油揚げは食べやすい大きさに切り、生姜は千切りにしておく。
2.フライパンにごま油を引き、全ての材料を炒める。
3.しんなりとしてきたら、☆の調味料を入れまた炒める。
4.最後に水溶き片栗粉を入れて、少し火にかければ完成!
まとめ
いかがでしたでしょうか?もやしとにらで食欲も増す、簡単レシピが出来てしまいましたね。とろみがあるので、口触りも良く、もやしとにらのシャキシャキ感があとをひきますよ。油揚げもいいアクセントになり、お肉を入れなくてもしっかりと食べ応えがあります。もやしは安価で手軽に使えますので、アッという時にとても便利ですよ。今回は炒め物でしたが、ささっとスープや味噌汁に加えてもいいですね。
そして、生活養生では、先程も書きましたが冷たいものは控え、生野菜や果物も取りすぎないよう注意しましょう。その上で、もやしとにらのあんかけレシピをお試しください!